「地域とつながって進めよう!~NPOや社会福祉協議会との協同を学ぶ~」学習会を開催しました。
少子・超高齢社会で私たちが果たすべき役割を学びました
2017.07.04
カテゴリ 福祉
活動参加のきっかけにと参加した組合員も多くいました
講師の熊谷紀良さん
地域で身近に起きている問題をクイズ形式で振り返り、自分事として考えました
老老介護*3、ひとり親世帯の子どもの食生活の乱れ、1人暮らし高齢者の社会的孤立、子どもの減少などによる空き家の増加――。熊谷氏は地域で起きている福祉の現状を具体的に紹介。
こうした問題を、誰にでも起こり得る身近な問題として考えていくことが、孤独・孤立化させない地域をつくっていく上で重要となることを学びました。
行政や地域包括支援センターなどの公的機関以外にも、地域の支え合い(地域福祉)を進める社会福祉協議会やボランティア・市民活動センターと共に地域の課題に取り組む担い手は、数多く存在しています。
生協はもちろん、民生委員・児童委員、自治会・町内会、農協、信用金庫、まちづくりセンター、学校、商店街、企業、病院などです。
熊谷氏は、それぞれがどのような役割や働きを果たしているのか、分かりやすく説明しました。
熊谷氏は、地域の中で広がる協同の取り組み事例を紹介しながら、これらの団体同士が相互を認識し、協同・役割分担することの重要性を指摘。
「見守りが必要な『気になる人』など地域の課題をより多く発見し、お互いに持っている強み(資源)を生かしてこそ、効果的・効率的に取り組みを進めていくことができる」と強調しました。
今回の学習会を通じて、東都生協のくらしの助け合いと協同の理念が「地域福祉」と共通していること、地域の多様な推進主体が互いに手を取り合い、地域課題と向き合う役割が求められていることへの理解を深めました。
併せて、「福祉」とは、「ふ」だんの「く」らしの「し」あわせのことであり、地域の人が共に地域の福祉について話し合っていくことなどを学びました。
少子・超高齢社会を生きる私たち自身が、地域とのつながりを意識しながら身近な問題を自分事としてとらえ、日々の暮らしを考えていく貴重な機会となりました。
<参加した組合員の声>
- 一言でボランティア、支援といっても奥深く、でも一歩を踏み出す大切さを実感しました
- 自分から行動することは民主主義の基本という考え方を新たにしました
- おせっかいにならずに、必要な人の手伝いをする方法を考える機会になりました
- 介護の問題は親だけでなく、自分自身にも切実と思っています。いざという時どうすればいいのか考えることができました。また、地域ともつながっていかなければと思いました
- 困ったときに相談する(できる)場は、案外身近にあるものだということが分かりました