みんなの活動:これまでの活動報告

大豆づくりを通して農業の現状を学ぶ

産直産地のJAやさとにご協力いただきました 

2016.03.03

このひもに沿って種を植えるんだね

このひもに沿って種を植えるんだね

みんなでピザ作り

みんなでピザ作り

豆腐作り。固まったかなぁ?

豆腐作り。固まったかなぁ?

「地域総合産直」のモデル産地・JAやさとは、茨城県のほぼ中央、自然豊かな石岡市にあります。

今年もJAやさとの協力を得て、農業体験企画「大豆コース〜種から育てた大豆でおいしいお豆腐を作ろう〜」を開催。種まきから草取り、収穫、豆腐作りの体験を通じて、大豆の生育過程や国産大豆の現状などを学ぶ食育企画です。

2015年7月から12月までの5回にわたる作業に参加したのは延べ34家族85人。

初回はNPO法人アグリやさと()の柴山進さんから「作業体験する畑は7年間農薬を使っていない」などの説明を受けた後、大豆の種まきを行いました。

植えたのは「青大豆」。熟しても青く、甘みが特徴の品種です。柴山さんからは食料自給率やTPP(環太平洋経済連携協定)、遺伝子組換え作物、世界と日本の農業など、農業を巡る情勢を学習。

大豆の成長を見守りながら、地元の食材を生かした料理を通じて生産者と交流する機会も設定。9月に起きた関東・東北豪雨災害についても、被害の深刻さを現地で肌で感じることに。

同産地は米の収量減少、キャベツの生育遅れなど大きな影響を受けましたが、みんなで育てた大豆は無事に収穫ができ、最終回にはこの大豆で豆腐を作りました。

参加者からは「8月の草取りは暑くて大変だったが、生産者はこの中で作業していることを痛感した」「貴重な体験ができた。この企画に参加して東都生協で野菜を注文するようになり、野菜を食べる量も増えた」など感慨深い声が聞かれました。

通常の産地交流訪問では味わえない「作る喜びと大変さを実感できる体験農業」は、産地直結に欠かせない取り組みの一つになっています。


*NPO法人アグリやさと
農業生産者と、消費者・小中高校生・親子が農業体験交流や食と農についての理解を図る活動のほか、農業への参入希望者を援助する活動を行い、食と農の正しい理解と健全な社会の発展に寄与することを目的としています。