みんなの活動:これまでの活動報告

上演に向け登坂倫子さんのボイスワーク

第7回東都生協 平和のつどい上演劇「表現者のびおとーぷ unseen~あんしぃん~」 2010年5月8日(土) さんぼんすぎセンター

2010.05.11

床に身体を委ねてリラックス

床に身体を委ねてリラックス

「テーマは森」。色鉛筆で思い思いの絵を描きます

「テーマは森」。
色鉛筆で思い思いの絵を描きます

休憩後は新たな配役を決めて読み合わせをしました

休憩後は新たな配役を決めて
読み合わせ

先週はレッスンがお休みだったため、出演する組合員の子どもたちは2週間ぶりの顔合わせ。年齢や学校は違いますが、もう、すっかり仲良くなっています。本日2010年5月8日は、登坂倫子先生を講師にボイスワーク。

「ボイス」にとって大切な身体のことを学びます。まず「背骨」。人間が2本足で立って歩いたり動いたり、声を出したりできるのは、みんな背骨があるからです。

ふと~い背骨は身体のどこを通っているのかな? 2人組になって、相手の背骨を上から下に指で触って癒していきます。「ズ~、ズ~、ズ~」と声を出しながら。背骨は、腰の下の尾てい骨までつながっていて、「指ビーム」の当たったところから緩んでいき、身体はだんだん前のめりになります。再び、尾てい骨からビームを浴びて、背骨を1つ1つ積み上げてゆくと、あらあら不思議、起き上がった顔はスッキリ、目はパッチリ! 

ボイスは緊張すると、うまく響きません。床に寝転がって、リラックス。「心の目で、身体の中をスキャンダウンしてゆきます」という登坂先生の指導で、子どもたちは目を閉じます。終わって、「どうだった?」。「眠くなった」「力が入っているのがわかった」「ふわふわした感じ」。子どもって素晴らしい。

「チェックイン」は、輪になって、今の自分の「心」「身体」「声」について話します。風邪をひいている人がいたり、身体がだるい人がいたり、みんな連休はいろいろあったのかな?

色鉛筆で紙に「森」を描きました。「みんな、ほんとうの森を見たことある?」と登坂先生。ほんとうの森ってなんだろう? 白神山地? 屋久島? 「もののけ姫に出てきたよ!」

私たちは森についてよく分からず、テレビや映像で見たものを「見た」と錯覚しているのかもしれません。子どもたちが描いた森はどれも素晴らしいものでした。

「高い木や低い木、若い木と樹齢を重ねた木があって、腐葉土の下には虫がうごめき、動物たちが生きている、それが本当の森。つんつんした杉の木だけなのは、人間が植樹したもので、本当の森じゃないんだよ」登坂先生が語ります。

木にとって最もふさわしい「最高」条件にあると、木はどんどん伸びますが、やがて枯れてしまうのだそうです。一方で「最適」条件にあれば、木は枯れずに生き続けます。それは、適度に日が当たり、適度に陰り、適度に風が吹き抜けること。

今年2010年は、国連が定める「国際生物多様性年」。さまざまな生物がいるからこそ、お互いにうまく関わり合って生きていけるのですね。「人間も忘れてはいけない、地球に生かされていることを」――平和のつどい上演劇では「環境」も一つの重要なテーマとなります。

休憩後は、新たな脚本で配役を決めて、読み合わせ。先生役の九良賀野さんの「乾布摩擦、始め!」の号令に従って「いち、に! いち、に!」と声をそろえて。全員、女の子だから、男の子役もいるのです。

当時の子どもたちの写真を見て、本番までに知っておいた方がいいことはたくさんあります。どんな服を着て、どんな物を食べ、何をしていたのか。自分の家から遠く離れて、親にも会えず、食べ物が乏しいくらし。現代の子どもに想像できるのでしょうか。子どもたちと戦争について一緒に考えながら、平和のつどいの舞台に向けて一歩一歩進んでいきます。

登坂倫子さんのブログ>>「Unseen Blog」(外部サイトが開きます)