みんなの活動:これまでの活動報告

田んぼの生き物調査&ホームステイ2008年・2009年参加者の声

産直米の産地、JAみどりの田尻産直委員会の協力による農業体験と田んぼの生き物調査体験

2010.05.04
 

カエルの生息調査"

カエルの生息調査

トンボの羽化の様子も見られました"

トンボの羽化の様子も
見られました

ブルーベリーの収穫体験も"

ブルーベリーの収穫体験も

「ミニとうもろこし」の皮むき作業を手伝います"

「ミニとうもろこし」
の皮むき作業を手伝います

受け入れ生産者との顔合わせ

受け入れ生産者との顔合わせ

昼食時に田尻営農センター・伊藤センター長より説明

昼食時に田尻営農センター
・伊藤センター長より説明

田んぼの土の中の生き物を調べます

田んぼの土の中の生き物を調べます

用水路の生き物を調べます

用水路の生き物を調べます

2008年、2009年も東都生協の産直米の産地、JAみどりの(宮城県大崎市)Aみどりの田尻産直委員会の協力により「田んぼの生き物調査」を実施しました。

同産地では生き物や環境と共生した米作りを実践し、産直米「無洗米宮城ひとめぼれ(田尻)」「無洗米宮城まなむすめ」を生産。今回は田んぼの生きもの調査に加えて生産者宅へのホームステイを行い、米作りの作業を通じて農家の生活を体験しました



参加者の感想 ――2008~2009年度 田んぼの生きもの調査&ホームステイ 参加者の声から(抜粋)――

  • 本当にお世話になり、ありがとうございました。娘は十分に楽しみ、とても良い思い出になったようです。食べ物の安全性は、生きることの基本でありながら、今はその基本を守ることが難しい時代です。しかし、田尻の皆さんのように安全でおいしい農作物を作り続けていらっしゃる方々が多く存在するというのは、大変ありがたく思います。毎日、安全でおいしい食べ物を食べられることに一層感謝するようになりました。これからも生産者の方々と私たち消費者が強く結ばれた関係を続けていくことができれば素晴らしいことだと思いますので、今回のようなホームステイ企画は、ぜひ継続していただきたいと思います。
  • 「米や野菜は1分1秒も待ってくれない」――こう言われた千葉さんの言葉に心を打たれました。私たち人間は日常生活の中で、そしてあらゆる場面で、選択や行動を迫られます。時にはそれから逃げてしまいたいという思いに駆られ、実際にそのことを後回しにしたり、放棄してしまうことさえあるけれども、自分の体や気持ちを優先させていたら作物は売り物にならなくなってしまう。この葛藤から逃げずに、栽培物や家畜と一緒に生きていくことの大切さを身をもって教えてくださったご家族に心より感謝いたします。ありがとうございました。
  • 5歳の娘に「田んぼ」を見せてやろう、と気軽に参加させていただきました。「田んぼの生き物調査」が定性的な単発の試みではなくて、今後の安全・安心を確認する取り組みの一つの軸になる定量的な定期的調査事業であることを知りました。なるほど分かりやすい環境指標でありますが、皆さんの地道な調査がないとデータとしては役に立たない、根気のいる取り組みだなあと思いました。また、田尻の人と土地の素晴らしさと農業と土に対する思いを理解させるべく、ホームステイをはじめいろいろな手間をかけていただき、勉強させていただくとともに、娘ともども大変楽しませていただきました。帰ってから家族を始め、周囲の人間には、皆さまの取り組みと熱意、温かさを語っております。
  • 田んぼの生き物調査には今まで関心がありませんでした。今回はホームステイに興味を抱き、参加しました。すくってきた泥をネットに入れ、何回も水で洗い、バットに移し、田んぼの生き物とやらに対面すべく、暑さにも耐えてカエルの前にしゃがみ込み、バットに目を凝らし、イトミミズ・ユスリカの幼虫を観察することができました。歩きながらのアマガエルのカウント、トンボの抜け殻なども観察し、生きものが生息すればするほど、水田が有機質になる様子がよく分かり、また、稲の葉の緑も濃いことに気が付きました。遠目に見る田園風景の見方も今後は変わるでしょう。米を食べる人が一人でも多く田に足を入れ、水田の生きものに関心が持てるように、今回の訪問を機に伝える役目をしようと思いました。
  • 知らない人たちを自宅に入れることは大変だったと思います。温かいもてなしに感謝しております。田んぼのある風景はやはり落ち着きます。稲に止まった、たくさんのトンボ、用水路のメダカやドジョウ、子どもたちのはしゃぎ声を聞きながら、いつまでも残していかなければいけない責任を痛感しました。子どもたちがいろいろな体験をしながら、自分たちの健康やそのもととなる食物が育つ土壌に関心を持ち、生きる力を培っていけるように今後も活動していきたいと思います。
  • 今回初めて「農家へホームステイ」という企画を情報紙で見て、どうしても参加したく応募し、参加させていただきました。私は四国の田舎育ちなので、小学生の頃は近くに田んぼもあり、川やあぜ道で遊んだものです。しかし、我が子はというと、習い事や塾に追われてあまり自由な時間はなく、近くに自然と触れ合い心豊かに生活していく...。そんな生活とは程遠い生活を送ってきました。そんな日常から離れ、自然の中にいる生きものや植物に触れ、何かを感じ取ってくれることを期待し、親子ともにワクワクしながら古川駅に到着しました。お世話になった中川さんのお宅はとても大きく立派で、また、都会とは何らかわらない生活に少しびっくりしつつも、庭に井戸、周りには用水池、畑、ビニールハウス、そして広大な田んぼがあり、自然・田舎を感じることができました。2日目の田んぼの生きもの調査では実際にイトミミズ・ユスリカの幼虫・カエルの数を調べましたが、こんなにもたくさんの生きものが生息しているとは思ってもいませんでした。実際に目で見て確認することで食の安全を実感することができました。我が子はザリガニやドジョウ、トンボなどを捕まえ本当に楽しそうでしたし、家に帰ってきてからも「また行きたい!! 中川さんの家がいい!!」「今度はいつあるの?!」と興奮し、主人や姉にいろいろな体験話をしていました。
  • JAみどりのの田んぼの生き物調査に興味があり参加しました。今回は生産者のお宅に宿泊させていただき、お手数をお掛けしましたが、生活を見せていただき、日々の農作業は大変でしょうが、豊かですてきな暮らしぶりと拝見しました。うらやましい限りです。また、翌日の生きもの調査では、実は虫類は少し苦手なのですが、そんなことは忘れてしまうほど、夢中になって調査に参加させていただきました。既存の水田と区画整理後の水田の比較調査を基本としてデータを蓄積することによって稲の栽培管理に役立てていこうとされていることに感心しました。田んぼの生き物調査は、これからの環境問題を意識する上で大変重要なことだとあらためて実感しました。参加されたお子さんたちも何らかの形で心に残っていくのではないかと期待しています。