みんなの活動:これまでの活動報告

「ヤングケアラー」について学ぶオンライン企画を開催

一般社団法人ケアラーワークス・伊藤耕介氏を講師に「ヤングケアラー」の基礎知識や実態などを学びました

2023.03.21

東都生協は2023年2月24日、「ヤングケアラー」について学ぶオンライン企画を開催しました。

学校のクラスに一人は存在するといわれる「ヤングケアラー」。ヤングケアラーとは、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どものこと。責任や負担の重さにより、学業や友人関係などに影響が出てしまうことがあります。

テレビCMにも取り上げられ、誰もがなんとなく耳にするようになりましたが、その実情や、どんな形で私たち周りの大人が手助けできるのかについて学ぶ機会として企画しました。

講師には、一般社団法人ケアラーワークス副代表理事の伊藤耕介氏をお招きして、「私もヤングケアラーでした」とご自身の経験をはじめ、ヤングケアラーの実態、支援の状況、情報提供や支援体制についてお話しいただきました。

講義の中では、友達同士の二人の高校生(一人は普通の家庭、一人はヤングケアラー)の生活を時系列で並べることで、その実態や生活の違いが分かりやすく表現された動画も視聴しました。

私たち周りの大人が実情を知り、困難を抱え孤立している子どもたちにまずは気付くことの必要性が、改めて感じられた学習会となりました。

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講師の一般社団法人ケアラーワークス 伊藤耕介副代表理事

参加者された方からは、

  • ケアの負担を少なくするだけでなく、学習面や旅行など、さまざまな経験ができるような支援もあると良いと感じました
  • 私にもできることとして、もし気付いたら、民生委員や学校などに相談したいと思います
  • 「ヤングケアラー=助けてあげなければいけない子ども」と勝手にレッテルを張るのではなく、困ったときに周りの人に助けを求められる関係が、身近なところにいくつかあると良いなと改めて思いました

――など、さまざまなご意見が寄せられました。