みんなの活動:これまでの活動報告

マガンのねぐら入り&飛び立ち鑑賞・交流
-JAみどりの田尻産直委員会

環境保全型農業に取り組む産直産地・JAみどりので、豊かな自然と農作業を体験!  

2017.01.09

ガイドの鈴木さん(中央)による説明を聞く

ガイドの鈴木さん(中央)による説明を聞く

マガンのねぐら入り解説看板

マガンのねぐら入り解説看板

マガンのねぐら入り(落雁・らくがん)

マガンのねぐら入り(落雁・らくがん)

早朝マガンの飛び立ちを鑑賞

早朝マガンの飛び立ちを鑑賞

緑の箱は圧縮エアによるねぎ皮むき機

緑の箱は圧縮エアーによるねぎの皮むき機

はるたち菜の見学

はるたち菜の見学

縄なえと正月飾り作りを体験

縄なえと正月飾り作りを体験

子どもも参加し餅つき

子どもも参加し餅つき

心のこもった手作り料理の昼食にお腹も心も大満足

心のこもった手作り料理の昼食にお腹も
心も大満足

東都生協の産直米の産地の1つであるJAみどりの田尻産直委員会(宮城県大崎市)は、田んぼの環境と土づくりにこだわり、農業の持続的な再生産を目指している産地です。田尻地域では、約30年前から農薬の使用を抑え、環境に配慮した環境保全型農業に取り組んできました。さらに約10年前からは「田んぼの生きもの調査」を行い、生産者自身が田んぼの生きものたちに目を向けるようになり、2009年12月、日本で初となる「田んぼの生きもの宣言」を発表しました。「田んぼの生きもの宣言」全文はこちら

この地域にある蕪栗沼(かぶくりぬま)は、天然記念物の渡り鳥マガンの国内有数の越冬地で、最大10万羽が飛来します。東都生協では、マガンのねぐら入りと飛び立ちを観賞し、渡り鳥と蕪栗沼および周辺水田の関係や産地生産者の取り組みについて楽しく学んでいただくことを目的に交流訪問を毎年企画しています。

今回は、14家族22人が参加。12月3日に東北新幹線で古川駅に到着後、ロマン館(宿泊・交流施設)でNPO法人蕪栗ぬまっこくらぶの鈴木耕平さんから蕪栗沼とその周辺地域、ラムサール条約(*1)、渡り鳥と農業の関わりなどについてのお話を伺いました。

午後3時過ぎ蕪栗沼に移動し、鈴木耕平さんから説明を受け、鳥インフルエンザウイルスの拡散を防ぐため、靴裏を石灰と消毒液で消毒してから7~8分ほど歩いた東側の道でマガンのねぐら入りを鑑賞しました。ねぐら入りが始まるのが遅かったのですが、後半、次々にたくさんの群れで飛んでくるのを見ることができました。

夕食交流会では、田尻産直委員会生産者4人、JAみどりの職員2人、そして鈴木耕平さんも参加いただき、懇親を深めました。

第2日目は、朝5時45分ロマン館を出発し、午前6時から西側のコンクリートの堤防の上を歩いて移動、少し高くなっているところに上がってマガンの飛び立ちを鑑賞しました。日の出後も太陽が雲に隠れていたため、なかなかマガンが飛び立たなかったため、予定より長時間、蕪栗沼で待機しました。

参加者からは、「多くのマガンの姿を観て感動した」といった感想とともに、「マガンが越冬できるのは、ただ沼があるだけでなく、周辺に広がる豊かな田んぼと餌となる落ち穂などがあるからと分かった」などの声が出されていました。

その後、通木地区の高橋弘好さん宅に移動。作業小屋で長ねぎに圧縮した高圧エアーをかけ皮をむき、3本ずつテープで束ねる作業を体験させていただきました。

続いて、大嶺地区鈴木よしえさん宅では、白菜・大根の畑と、はるたち菜(かき菜)のハウスを見学しました。

午前10時25分からは大峰地域集会所で、生産者に指導を受けながら、正月飾り作りに挑戦。わら縄をなうところから体験します。初めはうまくできなかった参加者も、徐々になうことができるようになりました。細い縄で輪を作り、松葉と昆布、半紙の飾りを付けると正月飾りが完成。上手に縄をなうことができるようになった人は、大きめに束ね途中から分けて2本の縄にしたものを使った正月飾りを作っていました。

11時30分からは、大嶺集会所の前で餅つきを体験。JAみどりの佐野さん、伊藤会長、千葉米部会長と男性の参加者、子どもたちなどで餅をつきました。

昼食は、生産者の奥さんたち4人の手作り。雑煮、あんこ餅、納豆餅、はるたち菜のおひたし、白菜・大根・かほく菜の漬物が並びました。生産者の奥さんから料理について説明いただきました。

マガンに感動し、さまざまな見学や、体験をした盛りだくさんの企画、そして生産者の皆さまから心からおもてなしいただき、皆さん大満足でした。

参加者からは、「寒いのにマガンを観るなんてと思っていたが、本当にねぐら入りと飛び立ちに感動した」「ねぐら入りでのマガンの落雁(列をなして飛ぶカリの姿)を何年ぶりかで観ることができた」「至れり尽くせりで感謝、子どももまた来たいと言っている」「長ねぎの加工体験では、生産者の皆さまの手がかかっていることが分かり感謝!」などの感想が出されていました。

(*1)ラムサール条約
正式名称は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」。湿地の保存に関する国際条約で、水鳥を食物連鎖の頂点とする湿地の生態系を守る目的で、1971年2月2日に制定され、1975年12月21日に発効した。1980年以降、定期的に締約国会議が開催されている。2016年11月現在、締約国は169カ国、条約湿地数は2,243湿地となっている。(参考:環境省ホームページ)