みんなの活動:これまでの活動報告

松代大本営地下壕見学会

太平洋戦争末期の国家中枢機能移転のために作られた地下壕の実相を学びました

2014.10.23

壕の入口

壕の入口

壕の内部

壕の内部

見学の様子

見学の様子

参加者の皆さん

参加者の皆さん

東都生協は2014年10月8日(水)、平和募金企画として松代大本営地下壕見学会を実施しました。当日は組合員など25人が参加しました。

松代大本営地下壕は、太平洋戦争末期、日本(当時の大日本帝国)の国家中枢機能移転のために、長野県埴科郡松代町など(現在の長野市松代地区)の山中に掘られた地下坑道です。象山(ぞうざん)、舞鶴山(まいづるやま)、皆神山(みなかみやま)の3カ所が掘削されました。三つの地下壕の長さは10km余りに及びます。

1944年(昭和19年)11月11日、象山にて最初の発破が行われ、工事が開始されました。ダイナマイトで発破して崩した石屑を、トロッコなどを使った人海戦術で運び出すという方法で行われ、最盛期の1945年(昭和20年)4月頃は多くの日本人、朝鮮人が作業に従事しました。

象山地下壕には、政府、日本放送協会、中央電話局、舞鶴山地下壕付近の地上部には、天皇御座所、皇后御座所、宮内省(現在の宮内庁)として予定されていた建物、皆神山地下壕には、備蓄庫の移転が予定されましたが、完成前に終戦となりました。

当日は晴天に恵まれ、さわやかな一日でしたが、地下壕の中に入ると肌寒いくらいでした。
「コープながの」の方2人にガイドをお願いし、象山地下壕、舞鶴山地下壕(天皇御座所)を見学しました。非常にわかりやすく丁寧に説明をしていただき、参加者もメモをとるなどして熱心に耳を傾けていました。

当日の参加者からは、
「これから、何年、何十年、何百年たっても戦争の悲惨さを伝えっていってほしい」
「国民の知らないところで、事が進められていく。いつの時代も国民が主権者なのにと思うのだが...」
「国が、秘密であのような地下壕を掘っていたなんて、驚きでした」
この企画を通し、平和への想いを一層深く考える一日となりました。