第2回 東都生協 平和のつどい報告 ――いのちの大切さを一人ひとりが考えました
機関誌 『東都生協だより』 2005年10月号より
2005年8月27日、下高井戸の集会施設さんぼんすぎセンター全館を使って「第2回東都生協平和のつどい」が開催されました。講演や活動報告、展示や交流などを通じて、被爆・戦後60年の節目の年に一人ひとりが、いのちの大切さ、平和の尊さについて考える一日になりました。
集団証言劇
小学校6年生を含む9人(うち被爆者2人)が、60年前のヒロシマの惨状が伝わる朗読劇をしました。

被爆体験
ナガサキで被爆した米田チヨノ氏は被爆の苦しみや悲しみは何世代も続くこと、戦争を知らない人が多くなってきたため危機感を持ち、一度はやめていた被爆の体験談を再び語るようになったこと、などを切々と語りました。

平和募金企画参加報告
組合員から寄せられた平和募金を使った松代大本営地下壕見学会やヒロシマ平和代表団などの参加者が、実際に参加してみて、平和について思ったこと、感じたことを報告しました。
「どうして原爆ドームだけ残っているのか分からなかったった」と話してくれました。

子どもコーナー
昔の遊びや紙芝居、平和のアニメーションビデオの上映には、子どもたちが集いました。
語らいコーナー
被爆者の方々に被爆当時の様子を聞いたり、交流したりしました。

早乙女愛氏講演
父親である作家の早乙女勝元氏の「子どもの時に目や耳や鼻で感じたことは、大人になってから答えが出るだろう」との考えから、子どものころから国内だけでなく、アウシュヴィッツ強制収容所など外国の戦跡を訪れました。
「軍隊を捨てた国」コスタリカでは、子どものころから平和について考える教育がなされていることなどが紹介されました。
朝から準備したすいとんが人気でした。

NPT再検討会議参加報告
日本原水爆被害者団体協議会の平和活動がノーベル平和賞にノミネートされているとの報告がNPT再検討会議に参加した榊原恵美子氏からありました。

2005 年度平和募金へのご協力、ありがとうございます。ご協力いただいた平和募金は8月20日現在1,720,314円となりました。平和募金は、3・1ビキニデー、NPT再検討会議生協代表団やピースアクションヒロシマ・ナガサキ平和代表団への派遣、沖縄戦跡巡り、東京都原爆被害者団体協議会(東友会)への支援などのさまざまな平和活動や、書籍・資料購入に役立てられます。