みんなの活動:これまでの活動報告

2022年12月のNO₂測定結果

東都生協組合員による二酸化窒素(NO₂)測定活動

2023.03.06
2022年12月の測定結果

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東都生協(コープ)では、組合員が空気中の二酸化窒素(NO₂)測定活動に取り組んでいます。

年に2回、身近な同じ場所で測定をし、空気の汚れを知ることで、きれいな空気を取り戻すにはどうすればよいか考えるきっかけにしていただくことなどを目的としています。



■2022年12月の測定結果は以下の通りでした
1.測定日の気象状況

①測定日時
・2022年12月1日(木) 午後6時 ~ 2022年12月2日(金) 午後6時
※前後2時間を有効とする
②天候
・12月1日(曇り)平均風速:2.1m/秒、12月2日(曇りのち晴)平均風速:2.5m/秒

2.測定規模

・参加人数:197人
・測定カプセル配付数:218個
・カプセルの返却数:205個(回収率:94.0%)
・有効測定数:164個(有効回収率:75.29%)

3.測定結果

今回測定したNO₂(二酸化窒素)の全体平均濃度は、0.015ppmでした。過去5年間に測定した12月の平均濃度(0.023ppm)と比べて低い値でした。

都内の大気汚染常設監視測定局が測定したNO₂平均濃度は、道路沿いが0.018ppm、住宅地は0.014ppmでした。なお、環境省が定めたNO₂の基準値は「0.040~0.060ppmのゾーン、またはそれ以下であること」とされています。

4.地域別の測定結果 (   )内は前年値

・全体:0.015(0.024)、東京23区:0.016(0.025)
・東京多摩地域:0.013(0.023)、神奈川県:0.016(0.023)



人の健康に悪影響を与える汚染物質として、イオウ酸化物(SOx)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)、炭化水素、浮遊粒子状物質(SPM、PM2.5)などが知られています。これらの汚染物質は主に自動車から出る排気ガスが原因です。

東都生協は、組合員が身近な所の空気の汚れを実際に測って確かめ、きれいな空気を取り戻すにはどうすれば良いかを考えていただくことなどを目的に、1988年から二酸化窒素(NO₂)測定活動を実施しています。

測定結果は「大気汚染測定運動東京連絡会」(※)に提供しています。同連絡会では、生協の他、さまざまな団体から集めた測定結果を基に、大気汚染の改善を求めて運動を展開。毎回の地道な測定活動の積み重ねが、こうした大きな運動を支えています。



大気汚染測定運動東京連絡会:

大気汚染測定運動に参加する各地域実行委員や団体の自主的な活動を基盤とする連絡会。きれいな空気を取り戻し、健康と環境を守り、大気汚染による健康被害を防ぐことを目的に活動を進めている。東京連絡会全体で取りまとめた測定結果は、東京都や環境省に報告され、有害物質の排出抑制を進めるための貴重なデータとして活用されている。