みんなの活動:これまでの活動報告

2015年東都生協 ナガサキ平和代表団 報告

長崎の鐘と町中のサイレンが鳴り響く中、原爆犠牲者の冥福を祈り黙祷を捧げました

2015.08.24

長崎爆心地碑。この上空に原爆が投下されました

長崎爆心地碑。
この上空に原爆が投下されました

組合員から託された千羽鶴を手向ける代表団

組合員から託された
千羽鶴を手向ける代表団

田上富久 長崎市長

田上富久 長崎市長

被爆者の証言を聴く

被爆者の証言を聴く

2015年8月7日~9日に長崎県生協連・日本生活協同組合連合会が開催した「ピースアクションinナガサキ2015」に、東都生協のナガサキ平和代表団として4人が参加しました。

「ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ」は、広島県生協連・長崎県生協連・日本生協連が、被爆体験の継承や核兵器のない世界への思いを共有する場として毎年開催。1978年のスタートから、東都生協も毎年代表を派遣しています。

1日目は「被爆の証言と紙芝居」に参加。
1歳9カ月だった当時に被爆した男性からは、被災した当時の様子や、その後毎年8月9日になるとご両親が当時の状況を話してくれたことなど1時間にわたってお話しを聞きました。

その後、平和案内人(※)による紙芝居「平和を刻んだ少女 菅原耐子さん」を鑑賞。

爆心地から500mの場所にある城山小学校に建てられた少年平和像の台座に書かれた「平和」という文字を書いた当時6年生の少女(菅原耐子さん)の実際の出来事を1年かけて調べ、作られた紙芝居でした。

2日目の午前中は、原爆落下中心地碑~如己堂(にょこどう)・永井隆記念館~浦上天主堂を巡る「平和のまち歩き」に参加しました。平和案内人から、原子爆弾投下直後の人々や町の様子なども詳しく聞くことができ、爆風や熱線の威力を実感しました。

午後は、日本生活協同組合連合会主催の「虹のひろば」に参加。
オープニングは「波佐見町 鹿山雷神太鼓」による迫力満点の太鼓演舞で始まりました。

被爆者(山口仙二さん)の魂の軌跡を音楽と語りで紡いだ「ノーモア・ヒバクシャ」では歌手で俳優の上條恒彦さんの素敵な歌声と劇団TABIHAKUが織り成すハーモニーに会場中が感動をしました。

2015年NPT再検討会議に合わせニューヨークへ行かれた長崎原爆被災者協議会会長の谷口稜嘩(すみてる)さんと、ララコープ会長理事の水町初江さんのリレートーク、8月5日ピースアクションinヒロシマで行われた「子ども平和会議」のアピール文発表なども行われました。

最後に、平均年齢77歳という世界で唯一の被爆者合唱団 被爆者歌う会「ひまわり」による合唱を聴きました。

最後の曲「We never forget」では参加者も一緒に歌い会場が一つになりました。また、長崎市の田上富久市長からのあいさつもありました。今年は全国の生協から約900人の参加があり、平和への思いを一つにしました。

最終日は、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列し、長崎の鐘と町中のサイレンが響く中、原爆犠牲者の冥福を祈り黙祷を捧げました。

実際に原爆の遺構を見たり、被爆証言を聴いたりすることで、原子爆弾の威力の大きさや、戦争に巻き込まれてしまった子どもたちの思いなどを肌で感じることができました。

今年、被爆者の平均年齢が初めて80歳を超え、被爆体験を語り継ぐことへの危機感が募ります。
まずは今回見聞きしたことを身近な人たちへ伝えていくこと、そしてたくさんの人がこうした企画に積極的に参加することが大切だという思いを参加者で共有しました。

※平和案内人:
平和案内人(ボランティアガイド)は、被爆者の高齢化が進む中、被爆の実相と平和の尊さを次世代に伝えていくために活動しています。主に長崎原爆資料館や国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館、平和公園周辺の被爆建造物などを一緒に巡りながらガイドを行います。
出典:公益財団法人 長崎平和推進協会ホームページ 
公益財団法人 長崎平和推進協会ホームページ(別ウィンドウで外部サイトが開きます)