みんなの活動:これまでの活動報告

食と農
  • 食と農をつなげていく実践活動に取り組んでいます。
  • 食の安全と食料自給率を高める取り組みをすすめます。
畜産農家にエールを贈る MOMOタオル贈呈式

MOMOタオル贈呈式

東都生協(コープ)は畜産農家を応援するため、消費者から生産者へ搾乳作業に使用するタオルを届ける取り組みを毎年行っています。さらに今年度は、12月を「MOもう~1本月間」と位置づけ、「牛乳をもう1本飲んで、畜産農家にメッセージを贈ろう」と呼びかけたところ、7,012枚のタオルと、725枚のメッセージカードが寄せられました。

2月24日、東都生協の組合員15人がタオルとメッセージを贈呈するため、八千代牛乳の産地、千葉北部酪農農協 高秀牧場を訪問しました。


現地に着くと、さっそくタオルの授与式が行われました。

東都生協組合員の代表が、いつも安全でおいしい牛乳を作ってくれる生産者に感謝の気持ちを込めて、メッセージカードとタオルを、生産者の高橋憲二さんに手渡しました。


続いて千葉北部酪農農協の賀川職員が、今年度の取り組みを報告。

千葉北部酪農農協では、牛の排せつ物を液肥に還元して、地域の稲作農家、牧草畑、野菜畑に散布し、地域で資源循環型の畜産に取り組んでいます。まだ課題はあるものの、低コストで再資源化した液肥を利用して、地域の活性化や環境保全、そしてこの取り組みに賛同してくれる消費者の消費拡大につなげたいと、展望を語りました。


生産者の高橋憲司さんからは、畜産農家の経営状況が厳しい中、こうした組合員の応援が励みになるとの感謝の言葉の後、牛乳づくりに対する思いが語られました。「いい牛乳を作るためには、牛のどんな細かい動き、サインまで見逃さないこと。牛は裏切らない。牛と心を通わせることができれば、いい牛乳が生産できる」という話に、参加者は真剣に耳を傾けていました。


タオルの授与式に続き、千葉北酪農農協から、東都生協に感謝状が授与されました。

※写真をクリックすると拡大画面が開きます

タオルとメッセージを届けました

タオルとメッセージを届けました

メッセージには組合員の思いが

メッセージには組合員の思いが
生産者からの感謝状

生産者からの感謝状


牧場見学、昼食をしながらの生産者との交流のあと、午後から参加者は酪農体験にチャレンジしました。


エサやりの時、本物の牛をはじめて見て少し怖がる子どもも。しかし慣れてくると自分から牛に近づいて牛に話しかけたり、積極的にエサをあげるようになりました。


そして、搾乳体験。生産者からやり方を教わりますが、最初はなかなかうまくいきません。根気よく続けているうちにコツをつかめた人も。


また、生産者が搾乳しながらタオルで牛の乳拭きする様子を見ることもでき、自分たちが贈ったタオルがどのように役立てられているのか、しっかり見届けることができました。

※写真をクリックすると拡大画面が開きます

牛舎には子牛もいました

牛舎には子牛もいました

牛さん、たくさん食べてね

牛さん、たくさん食べてね

教わりながらの搾乳体験

教わりながらの搾乳体験


参加者からは、「酪農での苦労や工夫していることを具体的に聞くことができ、勉強に なった」「生産者が牛を大切に育てると、牛もそれに応えてくれていることがわかった」 「大変な経営状況の中でも、夢、明るさ、情熱を持った生産者がいて、そのおかげで日本酪農が守られ、発展していくことがわかった」などの感想が寄せられました。


生産者と消費者が、互いの立場を理解しあい、感謝しあうことができた今回の企画。お互いに貴重な時間を過ごすことができました。

皆で記念撮影

皆で記念撮影

産直米を食べて田んぼを元気に-田んぼの生きもの宣言-

たじり田んぼの生きもの宣言

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その昔日本人は、たくさんの生きものを育む田んぼをまん中にくらしてきました。田んぼの周りには、里山や沼、川があり、それらが生きものたちのゆりかごとなって、命を育んでいたのです。

いつしか農薬と化学肥料に頼った農業になり、田んぼで当たり前に見かけた、トンボやカエル、メダカたちが姿を消し、彼らが息づいていた風景が懐かしくさえ感じられるようになってしまいました。

そして今、農業が持つ多面的機能が見直され、生きものたちへまなざしが向けられるようになってきています。

たくさんの生きものが息づいている田んぼを未来につなげたい、そんな願いを込めて、私たちは田んぼの生きもの宣言をしました。

親子で生きもの調査 たんぼの生きもの 05%20kansei.jpg



■たじり田んぼの生きもの宣言


私たちの未来に見えている風景は、四季折々に美しく姿を変える田んぼの中に、たくさんの鳥や虫、草花に囲まれて、食べる人を思いながら働く農家の姿です。そして、食卓で楽しく語らい、そこで育った生きものやお米をつくった人に思いを馳せることのできる消費者の姿です。私たちは、田んぼの生きものを一緒に調べ、話し合うことで、その未来が確実に訪れることを確認してきました。

私たちは未来の子どもたちにこのままの地球、このままの風景を残し、生物多様性を育み、持続可能な生産を支える水田農業を伝えていくために以下の宣言を行います。


◇安全・安心な田んぼをめざします

◇健全な土づくりを行います

◇環境に配慮した栽培技術の向上に努めます

◇地域の多様な生きものを育みます

◇複合生態系としての「里地・里山」の多様性を維持します

◇田んぼと周辺の環境配慮に努めます

◇地球温暖化防止に貢献します

◇地域の文化を守ります

◇人と人のつながりを大切にします

◇産直活動を広げます


※上記は「たじり田んぼの生きもの宣言」の抜粋です。詳しくはこちらをご覧ください。

たんぽぽ 田んぼに咲く花 いなご



■たじり田んぼの生きもの宣言マーク


たじり田んぼの生きもの宣言マーク このマークは、生物多様性によって人と田んぼが支えられていることを表わしています。背景の色は、水の青、植物の緑、大地の茶です。私たちがめざすべき「なつかしい未来」を象徴しています。



■産地の取り組みを応援しましょう


2009年12月15日、JAみどりの田尻支店(宮城県)で、「たじり田んぼの生きもの宣言」が発表されました。

田尻地域では30年ほど前から農薬の使用を抑えた環境保全型農業をすすめてきました。10年ほど前からは田んぼの生きもの調査を行い、生産者自身が田んぼの生きものたちに目を向けるようになり、5年前からは消費者も一緒に調査を行っています。


そして2009年4月に産地や生協のみならず、流通や精米を担う米の卸業者や行政も加わって、田んぼの生きもの調査プロジェクトを発足し、4回にわたる定期的な田んぼの生きもの調査と数回の話し合いを経て宣言に至りました。これは、日本で初めての、田んぼの生きものと共生した農業をすすめる宣言となります。

生きもの調査 かえる 田んぼの調査



■田んぼの生きもの調査が形になった


カエルやアメンボ、クモなどが害虫を食べてくれ、イトミミズや微生物は豊かな土を作る。そんな生きものたちの力をうまく利用することで、農薬や化学肥料の使用を抑えることができます。

田んぼの生きもの調査を行うことでいろいろなことがわかってきました。冷害の年はトンボの羽化の時期が遅れること、使う農薬の種類によってトンボの数が異なること。まさしく生きものたちは、科学的なデータよりも多くのことを語ってくれます。


生きものを育む取り組みは少数の生産者や一部の田んぼだけで行われるのではなく、田尻のように地域全体で取り組むことが必要です。田尻の生産者の皆さんも、これまでの生きもの調査や、農法への応用など地道な活動が消費者に広まるということで、今回の宣言に大変期待しています。

田んぼの風景 白鳥 マガンの飛び立ち



■生産者のからのメッセージ

佐々木陽悦氏 生産者・田尻地域田んぼの生きもの調査プロジェクト実行委員長

田んぼの生きものが食の安全と環境を語る

佐々木陽悦(生産者・田尻地域田んぼの生きもの調査プロジェクト実行委員長)

宮城県大崎市田尻地域の環境保全型農業は、30年ほど前の水稲の空中散布中止やダイオキシン系農薬排除の運動から始まります。そして、10年ほど前、6月の水田をミジンコを大きくしたような生きものがたくさん泳いでいるのに気がつきました。「タマカイエビ」です。

さらに、ユスリカを食べにツバメが乱舞し、6月末にはメダカやフナの稚魚が泳ぎ、夜には稲を登ってトンボの羽化がはじまります。


生きものは「ウソ」をつきません。生きもの調査をすることで農薬や化学肥料の削減と栽培方法により生きものの種類や数が違い、生きものは食の安全や環境の「モノサシ」となることがわかりました。


生協の組合員の皆さんと一緒にはじめた調査活動の中から「田尻地域田んぼの生きもの調査プロジェクト」が結成され、生きものが豊かな田んぼで生産されたお米に、全国で初めて「生きもの宣言マーク」を表示することを決めました。


今年は国連が定めた「国際生物多様性年」です。農業は人間の生存にとって必要な食料の生産を行うと同時に、地球上の多様な生きものの生息環境を保全します。このような環境保全型農業を一緒につくっていきましょう。




■「たじり田んぼの生きもの宣言マーク」が付くお米


たくさんの生きものを育むよう、地域全体で環境に配慮した農業に取り組んでいる宮城県田尻のお米に「たじり田んぼの生きもの宣言マーク」を付けます。 ※価格は3月2回のものです。


宮城ひとめぼれ(田尻)5Kg 無洗米宮城ひとめぼれ(田尻)5Kg 無洗米宮城まなむすめ5Kg


高台から見た田尻

高台から見た田尻

消費者と生産者が楽しく交流! 「第27回 生産者と組合員と職員との交流集会」を開催しました

第27回 生産者と組合員と職員との交流集会

司会も生産者、組合員、職員で協力しました

司会も生産者、組合員、職員で協力しました


開会のあいさつをする庭野理事長

開会のあいさつをする庭野理事長


人気のコウケンテツさん

人気のコウケンテツさん


トークも盛り上がります

トークも盛り上がります


さすがプロの腕前、おいしそう!

さすがプロの腕前、おいしそう!


田んぼの生きもの宣言報告

田んぼの生きもの宣言報告


組合員のリレートーク。日本型食生活を見直しましょう

組合員のリレートーク。日本型食生活を見直しましょう


生産者も消費者との交流が楽しみ!

生産者も消費者との交流が楽しみ!


2010年2月13日、東都生協は 第27回 生産者と組合員と職員との交流集会 を、めぐろパーシモンホール 大ホール(目黒区)で開催しました。年に1回、消費者と生産者が直接交流できる場として毎年好評をいただいているこのイベント。27回目となる今年は12日に都内5会場で行った「地域別交流会」とあわせて、2日間の日程で開催しました。

冒頭に、東都生協庭野理事長が開会のあいさつを述べました。
2008年からすすめている、東都生協「食の未来づくり運動」では、持続可能な食を実現していくための行動提起を発信しています。生産と消費の現場を近づけ、国内農業が元気になることが食の未来につながることを広く伝えたい。「食の未来づくり 聞こう! 話そう! つなげよう!」というテーマで開催した、この場。生産者と消費者がお互いの現状を打ち明け、どんな取り組みができるのか話し合い、一緒になって現在の食と農のあり方について考えていきたいと述べました。






続いて、料理研究家のコウケンテツ氏から「キッチンから生まれる家族の絆」というテーマでトークショーを行いました。
家族がそろって食事をすると家族間の信頼と絆が深まることや、子どもや家族の健康のためにはバランスの取れた食生活が大切なことなどを、自身の体験を踏まえながえらユーモアを交えて話がありました。
トークの後は、東都生協の産直野菜を使った料理ショー。にんじん、ごぼう、菜の花、大豆もやし、それぞれのナムルを作りながら、料理の手順やコツを紹介。食材の産地紹介も交えながらのコウさんのお話と料理に、会場の人たちは、笑ったり、感心したり。この日のコウケンテツさんのオリジナルレシピは、参加者全員に配られました。






















前日に都内5会場で開催した「地域別交流会」の報告の後、東都生協、JAみどりの田尻支店(宮城県)、大崎市田尻総合支所(同)などからなる「田んぼの生きもの調査プロジェクト」の「たじり田んぼの生きもの宣言」の発表と続き、組合員、生産者、職員7人で「私が目指す食の未来づくり宣言」のリレートークがありました。 生産者代表の一人、登米(とめ)ライフサービスの伊藤成一郎さんは、今から何十年後かに日本の農業が活発で元気になり、食料自給率も向上するといい。今、産地訪問に訪れている子どもたちがおとなになる頃、農業が憧れの職業になるように努力をしていく、と述べました。
組合員代表の奈須円香さんからは、生産現場の実態や生産者の声を聞くために、まずできることをやりたい。知る努力をして、機会があれば学習や産地訪問などの行事に積極的に参加し生産者の生の声を聞きたい。昔のように、日本で採れた生産物だけを食べる生活ができるのが理想だが、せめて国産のものを選んで買いたい、と熱意をこめた話がありました。

この後、参加者全員が参加してのじゃんけんゲームで会場は盛り上がり、大盛況の中閉会しました。
閉会後は会場のロビーで、生産者による試食・販売コーナー「いちば・未来」を開催。新鮮な野菜などを、安く生産者と交流をしながら買えるとあって、販売開始そうそう、売り切れてしまうブースもあるほどの大人気。
悪天候の中、2日間で1,300人以上もの参加者が集まり、本音で交流しあった2日間。生産者と消費者がお互いの立場をわかりあう、大変意義のある交流集会となりました。


牛さん 私の育てた飼料米食べてね! 

~「飼料米ありがとう交流会」~

東都生協では、組合員が自宅でバケツなどを使って飼料米を栽培し、それを畜産農家の飼料として利用してもらう「牛さん・鶏さんにごはんをあげよう!」に取り組んでいます。穀物飼料などの高騰などで経営が逼迫している酪農を応援する目的で、昨年度からはじまったこの企画。大好評だった昨年度に続いて、本年度も多くの組合員が参加しました。

1月16日に、飼料米の栽培にチャレンジした組合員の中から26人が、みんなで栽培した飼料米のワラを牛さんに渡しに、千葉北部酪農農協 藤崎牧場を訪問しました。

現地に着くと、千葉北部酪農農協の加川職員からあいさつが。経営状況が厳しい中、こうした組合員の応援が励みになることや、飼料米を家畜用飼料にすることは生産コストや数量確保など課題は多いものの、将来的に実現できれば国内の飼料自給率向上に一石を投じることができるとの、飼料米への今後の展望が話されました。
そのあとに生産者の藤崎文雄さんから、この取り組みに参加した組合員に感謝状が贈られました。
千葉北部酪農農協 加川職員のあいさつが 生産者の藤崎文雄さんから感謝状の贈呈

さあ、いよいよ自分たちで栽培した飼料米のわらを牛さんに食べてもらうために牛舎に移動。ところが普段から食べ慣れていないせいか、わらに興味を示すのですが、なかなかバクバクとは食べてくれません。そこで、普段から食べているえさをまぶすなどの工夫をして、根気よくわらを与え続けると、少しずつですが食べはじめてくれました。
飼料米を牛にあげます 飼料米を牛にあげます②
飼料米を牛にあげます③ 飼料米を牛にあげます④


昼食後には、バターづくりや乳しぼりなどの酪農体験を行いました。
藤崎さん夫妻が用意してくれたおいもで焼き芋を焼き、みんなで作ったバターをつけて食べました。
また、子どもたちは乳しぼりにもチャレンジ。最初はおそるおそるでしたが、やがて慣れてきてみんなうまくできました。
藤崎さん夫妻が用意してくれたおいもをみんなでセッティング。今回はみんなでつくったバターをこの焼いもにつけて食べました 「おそるおそる」の乳しぼりでもみんなうまくできました

交流会の最後に、参加者からは「自分たちが育てたわらを直接牛にあげることができてよかった」「今年はうまく育たなかったけど、ほかの方の育て方を参考にして来年は再度チャレンジしたい」「このような体験の機会を与えてくれた藤崎さんに感謝します」など、今回の感想を藤崎さんに伝え、藤崎牧場をあとにしました。
飼料米の栽培体験を通じて、畜産農家の苦労や、穀物自給率の実態を知るきっかけができ、参加した組合員にとって有意義な取り組みとなりました。
たじり田んぼの生きもの宣言

『生きものを育む田んぼ』をいつまでも

生きもの調査には子どもも参加
2009年12月15日、東都生協、JAみどりの田尻支店(宮城県)、大崎市田尻総合支所(同)などからなる「田んぼの生きもの調査プロジェクト」は、「たじり田んぼの生きもの宣言」を発表しました。同日開催した式典には関係団体約50人が参加。6月から4回にわたって実施した田んぼの生きもの調査と何回もの協議を経て発表に至ったもので、田んぼの生きものと共生した農業をすすめる旨をうたった宣言としては日本初となります。

宣言文では、「安全・安心な田んぼづくり」をめざすだけではなく、土づくりや複合生態系としての「里地・里山」の多様性の維持や、地域の文化への貢献、産直活動の推進など、10項目の宣言が盛り込まれています。
「田んぼの生きもの調査プロジェクト」。メンバーは東都生協、JAみどりの・田尻産直委員会ほか 「田んぼの生きもの調査プロジェクト」。メンバーは東都生協、JAみどりの・田尻産直委員会ほか

■生きもの調査が形になった■
東都生協とJAみどりの(田尻)とは旧田尻町農協から10年以上の提携関係にあり、東都生協が供給するひとめぼれの約4割を同農協が生産しています。活動としては、2005年より「生きもの観察」を行い、2008年度からは本格的に組合員がかかわって田んぼの生きもの調査を行っています。
今回の宣言は、この間生産者自身が取り組んできた生きもの調査や、その農法への応用など地道な活動を消費者に広めるねらいもあり、生産者も大変期待しています。
田んぼで調査① 田んぼで調査②
田んぼで調査③ 6月から4回にわたり生きもの調査を実施しました。
生きものは、時に科学的なデータよりも多くのことを語ってくれます。

■生産現場を想像できる消費者づくりへ■
東都生協ではJAみどりので生産された産直米の包材に、「田んぼの生きもの宣言」マークを付けたり、商品案内をとおしてこの取り組みを広く組合員に伝えていく予定です。田尻の産直米が単に“宮城のひとめぼれ”ということではなく、たくさんの生きものを育む田んぼで、生きものに温かいまなざしを向ける生産者が作った米であることを多くの人たちに知ってもらい、この産直米を食べることが、田んぼや周囲の環境、たくさんの生きものたちを守ることにつながることを実感してほしいと考えています。

東都生協がすすめる「食の未来づくり運動」の行動提起の1つ「ライフスタイル提案」では、「食べ物から生産現場を想像できる消費者づくり」に取り組んでおり、今回の宣言でもこのことをめざしています。生産者が生きものとの共生をめざした努力をしていても、それを理解し、生産された農作物を買い支える消費者がいなくては、その取り組みは継続しないからです。
田んぼの生きもの宣言マーク
田んぼの生きもの宣言マーク  このマークは、生物多様性によって人と田んぼが支えられていることを表わしています。バックの色は、水の青、植物の緑、大地の茶を表しています。私たちが目指すべき「なつかしい未来」を象徴しています。
このマークは、生物多様性によって人と田んぼが支えられていることを表わしています。バックの色は、水の青、植物の緑、大地の茶を表しています。私たちが目指すべき「なつかしい未来」を象徴しています。


たじり田んぼの生きもの宣言(全文)


私たちの未来に見えている風景は、四季折々に美しく姿を変える田んぼの中に、たくさんの鳥や虫、草花に囲まれて、食べる人を思いながら働く農家の姿です。そして、食卓で楽しく語らい、そこで育った生きものやお米をつくった人に思いを馳せることのできる消費者の姿です。私たちは、田んぼの生きものを一緒に調べ、話し合うことで、その未来が確実に訪れることを確認してきました。
私たちは未来の子どもたちにこのままの地球、このままの風景を残し、生物多様性を育み、持続可能な生産を支える水田農業を伝えていくために以下の宣言を行います。

◆安全・安心な田んぼをめざします
◆健全な土づくりを行います
◆環境に配慮した栽培技術の向上に努めます
◆地域の多様な生きものを育みます
◆複合生態系としての「里地・里山」の多様性を維持します
◆田んぼと周辺の環境配慮に努めます
◆地球温暖化防止に貢献します
◆地域の文化を守ります
◆人と人のつながりを大切にします
◆産直活動を広げます

日本は、古くから稲作を中心とした農業を営んできました。そして、稲作自体が日本の文化を熟成してきたともいえます。それは、自然の恵みへの感謝の心を表現した祭り、伝統的で持続的な「食」だけでなく、「衣」や「住」に自然の中にあるものを活用しながら生活をしてきたことに表れています。
また、この地域で生産されたお米は「本石米」として江戸に出荷され、現在でもその技術は長く受け継がれ、良質米産地として発展してきました。

高度経済成長期以降の農業は食糧増産を第一の目標に掲げ、効率化や省力化をはかってきました。そして、農薬の開発や化学肥料の普及等に支えられ、経済効率が優先される技術がすすめられてきました。しかし、その結果、環境汚染などの弊害が生じました。

田尻地域では、生産者の健康、安全でおいしい農産物と環境保全にこだわり、30年ほど前からダイオキシンを含む農薬や航空散布の廃止などの運動をすすめ、生協との信頼関係の中で産直事業を発展させてきました。そして、農業体験等の交流を通じて消費者と生産者が生活と文化について学び合い、食と農のあり方を共に考えてきました。

田んぼは食糧生産の場だけでなく、トンボやメダカ、カエルなどの多様な生きものの生息地です。特に田尻地域は天然記念物のマガンの飛来地になっており、第9回ラムサール条約会議(2005年)で「蕪栗沼(かぶくりぬま)・周辺水田」が登録されたことも地域の生きものと共生する農業への関心を高めることになりました。

生きものとの関わりの中で営まれる産業が農業であることを考えるならば、豊かな生態系がなければ、持続的に生産を続けることは不可能であり、生きもの調査をすることによって農薬や化学肥料を減らすことが可能になることをこれまでの田尻地域の実践が物語っています。

生物多様性や地球環境保全に寄与する環境保全型農業と産直活動を踏まえ、生産者、農協、生協、流通関係者、NPO、行政などで「田尻地域田んぼの生きもの調査プロジェクト」を結成し、活動を続けてきました。農薬の成分や化学肥料などで規制されている認証制度によって安全・安心を証明することから、もう一度、生産者と消費者の目線で農業を見直すために「たじり田んぼの生きもの宣言」を発信することにしました。

「たじり田んぼの生きもの宣言」は、このような田んぼの生物多様性の持つ大きな意義と可能性を共通認識するための宣言です。人間を含み、すべてのものは常に変化し続けていることを認識し、「たじり田んぼの生きもの宣言」もまた、その変化に呼応し「生きている」宣言でありたいと願っています。

2009年12月15日
田尻地域田んぼの生きもの調査プロジェクト:

東都生活協同組合・みやぎ生活協同組合
JAみどりの・田尻産直委員会・JAみどりの田尻稲作生産部会
田尻地域有機農業研究会・田尻地域集落営農組合
パールライス宮城・全農パールライス東日本・JA全農
NPO法人田んぼ・NPO法人蕪栗ぬまっこくらぶ
大崎市田尻総合支所

実りに感謝! 米づくり体験収穫祭!!

産地交流訪問

稲刈りは大変 でも楽しい

JAやさと農業体験
稲刈りは大変 でも楽しい

収穫したお米の前で感想を発表

JAやさと農業体験
収穫したお米の前で感想を発表

道づくりからはじまりました

田んぼ作りから始める米作り交流
道づくりからはじまりました

収穫祭でのリースづくり

田んぼ作りから始める米作り交流
収穫祭でのリースづくり

頑張った雨の日の田植え

古代米栽培体験交流会
頑張った雨の日の田植え

おいしいお寿司 できるかな?

古代米栽培体験交流会
おいしいお寿司 できるかな?

東都生協では、多くの産地と協力をして「米づくり体験」を行っています。参加者は春の田植えからはじり、草取り、稲刈り、収穫など、貴重な体験をします。
そして参加者が楽しみにしていた収穫祭が、多くの産地で開催され、無事に収穫を終えた喜びを皆でわかちあいました。また、作ったお米は参加回数応じて配られ、参加者にはうれしいプレゼントとなりました。

10月24日 「JAやさと農業体験 お米コース」
組合員から大好評の「JAやさと農業体験 お米コース」。JAやさとの協力を得て毎年行われ、今回で21回目となりました。毎年大人気の企画で、今年も定員を超すたくさんの申し込みがありました。今年は、より多くの人たちに参加してもらおうと、はじめて参加する「初参加組」と、すでに経験がある「経験者組」とに、作業日程と田んぼを分けてお米の栽培を行いました。
初参加組は慣れない作業にとまどいながらも、自然や土に触れて、食べ物の大切さを実感します。苦労をしながら育てた米を収穫したときは、皆、大感激。
そして収穫祭では参加者全員が一堂に会し、自分たちが収穫したお米の前で出来高の報告や感想などを出し合いました。初参加の人がベテラン参加者に作業のコツを聞いたり、生産者も交えてみんなでバーベキューをしたり、組合員同士、組合員と生産者が交流をする姿があちらこちらで見られました。
多くの参加者から「次回も参加したい」という声が寄せられたこの企画。実際に土に触れ、生産の苦労と喜びを知り、貴重な体験となったようです。

11月13日 「田んぼ作りから始める米作り交流」
(農)船橋農産物供給センターと協力し、荒れてしまった休耕田を整備し、田んぼを作り、そこでの米づくりを企画しました。
全国的にみても、あまり例を見ないこの取り組み。(農)船橋農産物供給センター代表の飯島さんが「農作業は家族で協力して行う仕事。ここに集まった全員が大きな家族です」と挨拶をし、最初の作業である田んぼまでの道づくりがはじまったのが12月。その後3回にわたる田んぼの整備ののち、田植えをしました。そして秋、参加者の努力が実り、米づくりをやめて20数年、管理をしなくなって15・6年のこの地で、再びお米が収穫できました。
収穫祭では、鴨鍋や郷土料理をつつきながら、約1年に及ぶ作業を振り返る参加者の姿が多く見られました。「あんなに荒れていた土地から作物ができて、本当に驚いた」「食べ物のありがたみが実感できた」などの感想が寄せられました。

11月15日「古代米栽培体験交流会」
昨年大好評だった、東都生協と(農)房総食料センター共催で行った、珍しい古代米(赤米)の栽培体験ができる、この企画。今年も多くの参加申し込みがありました。
最初の作業にあたる5月の田植えの日はあいにくの雨でしたが、参加者たちはカッパを着ながら田んぼに苗を植え、自然の厳しさを実感しました。7月の草取りの時はかかしづくりにも挑戦し子どもたちが大活躍、そして9月には稲刈りをすることができました。
収穫祭では楽しい企画がたくさん用意され、参加者たちは古代米栽培体験ならではの、黒米を使ったリースを作りました。また、郷土料理の「飾り寿司」づくりには、(農)房総食料センター婦人部の皆さんが指導をしてくださり、交流もできました。
今回の米づくりを振り返って、参加者からは「生きている稲をはじめて見た」「土の感触が忘れられない」などの声があがりました。また、子どもからも「お米を作ることができた楽しかった」「お米がおいしくできた。ありがとう」などの感想も寄せられました。


登録米の産地 弥彦村交流訪問

11月の産地交流訪問

新潟コシヒカリ(弥彦)の産地である弥彦村訪問

11月18日に新潟コシヒカリ(弥彦)の産地である、弥彦村を訪問しました。2009年産登録米を注文している組合員の皆さんにお知らせをしたところ、50人以上の申し込みがあり、抽選の結果42人の方が参加しました。
晩秋の弥彦村でお米の倉庫見学や温泉、菊まつり、そして寺泊の魚の市場通りでの買い物などを楽しみ、弥彦村に親しみを感じる1日となりました。


■農協のお米の倉庫
現地に到着して、最初に農協のお米の倉庫を見学しました。
9月に収穫されたお米(モミ)は、まず生産者のところで乾燥され、モミすりをして玄米となります。
それを農協の倉庫に持ってきて、約1トン入りの大きな袋につめられて、検査を受けた後、低温倉庫に積み上がります。
今回はその倉庫を見学しました。
低温倉庫には、約1.1トンの玄米が入った袋(フレコン)が倉庫いっぱいに積みあがっていました。お米の保管状況をはじめて見る組合員が多く、整然と積み上げられているフレコンに圧倒され、品質管理がしっかりしていることに感心していました。 低温倉庫には、約1.1トンの玄米が入った袋(フレコン)が倉庫いっぱいに積みあがっていました。
お米の保管状況をはじめて見る組合員が多く、整然と積み上げられているフレコンに圧倒され、品質管理がしっかりしていることに感心していました。
隣の低温倉庫には30kgのお米が入った紙袋が保管されていました。
それぞれに生産者名や栽培履歴などがきちんと表示されていました。
隣の低温倉庫には30kgのお米が入った紙袋が保管されていました。それぞれに生産者名や栽培履歴などがきちんと表示されていました。

■弥彦さくらの湯
弥彦さくらの湯では、昼食と源泉かけ流しの温泉を堪能しました。 弥彦さくらの湯では、昼食と源泉かけ流しの温泉を堪能しました。

■弥彦神社 菊まつり
11月1日から24日までの菊まつりの後半にあたるため少々元気のない菊も見受けられましたが、県内外の菊づくりの愛好家が丹精込めた作品が並べられ、色とりどりの菊がいろんな仕立て方で、見る人を魅了していました。 11月1日から24日までの菊まつりの後半にあたるため少々元気のない菊も見受けられましたが、県内外の菊づくりの愛好家が丹精込めた作品が並べられ、色とりどりの菊がいろんな仕立て方で、見る人を魅了していました。
毎年テーマを変えて作られる「大風景花壇」ですが、今年は萬代橋(ばんだいばし)。
新潟市街にある信濃川にかかる六連アーチの橋です。
毎年テーマを変えて作られる「大風景花壇」ですが、今年は萬代橋(ばんだいばし)。新潟市街にある信濃川にかかる六連アーチの橋です。

■寺泊の魚の市場通り
寺泊の魚市場通りには、大型鮮魚店が軒を連ね、日本海の魚介類を中心とした海の幸が手ごろな値段で売られていました。中には「こんなに持って帰れるの?」というくらい買い物をした方もいらっしゃいました。 寺泊の魚市場通りには、大型鮮魚店が軒を連ね、日本海の魚介類を中心とした海の幸が手ごろな値段で売られていました。中には「こんなに持って帰れるの?」というくらい買い物をした方もいらっしゃいました。

■最後に
今回参加した組合員のみなさんは、弥彦の新潟コシヒカリや秋田のアキタコマチ、天日干しのお米などお気に入りのお米があり、中には40年近く東都生協を利用してくださっている方もいました。
当たり前のことかもしれませんが、そんな多くの組合員のみなさんに東都生協や多くの産地が支えられていることを実感しました。


「三陸牡鹿表浜魚つきの森」第2回目の記念植樹

産地交流訪問

中村副理事長が、北倉悦郎石巻副市長にクヌギの苗木を贈呈

中村副理事長が、北倉悦郎石巻副市長にクヌギの
苗木を贈呈

地元の小学生も頑張って植樹をしました

地元の小学生も頑張って植樹をしました

左から石巻市立鮎川小学校の生徒と菅原校長<br>
㈱マルダイ長沼 長沼社長<br>
東都生協 中村副理事長<br>
宮城県漁協表浜支所運営委員会 木村委員長<br>
東都生協 風間常務理事</p></td>

左から石巻市立鮎川小学校の生徒と菅原校長
㈱マルダイ長沼 長沼社長
東都生協 中村副理事長
宮城県漁協表浜支所運営委員会 木村委員長
東都生協 風間常務理事

10月29日、東都生協は、㈱マルダイ長沼、宮城県漁協表浜支所とで発足させた「三陸牡鹿表浜魚つきの森・植樹協議会」での2回目の植樹を行いました。植樹は協議会メンバーのほかに石巻市役所の関係者、石巻立鮎川小学校の生徒など、約120人もの参加者が集まり、大がかりな作業となりました。10月29日、東都生協は、㈱マルダイ長沼、宮城県漁協表浜支所とで発足させた「三陸牡鹿表浜魚つきの森・植樹協議会」での2回目の植樹を行いました。植樹は協議会メンバーのほかに石巻市役所の関係者、石巻立鮎川小学校の生徒など、約120人もの参加者が集まり、大がかりな作業となりました。

この協議会は、植樹活動を通じて水産資源を守り、漁場や資源管理型漁業によって生産される生産物の利用促進を目的に、今年の4月22日に発足したものです。 開会にあたり東都生協・中村副理事長が、食と農を事業と運動の基軸とする東都生協の取り組みや、「枝幸魚つきの森 植樹協議会」の活動などを紹介し、今後も日本の水産業を応援していくと、述べました。
宮城県漁協表浜支所の木村運営委員長からは、牡蠣相場の下落など厳しい経営状況にある中、若い漁業従事者が安心して漁業を継げる環境づくりをめざしたい、という生産現場の思いが語られました。

そして植樹。土の掘り起こしは想像以上に大変で、参加者たちは慣れない作業にとまどいながらも、懸命に土を掘り起こしました。地元から参加した石巻立鮎川小学校の生徒たちも、めいめいシャベルやスコップなどを手にして、汗をかきながら作業を行いました。
掘り起こしが終わったら、苗木を一本ずつ丁寧に苗を植えていきます。この日はクヌギ、山桜、ナラの苗木など180本の樹木を植樹しました。今回は石巻市役所の関係者も参加し、文字どおり地域と協力しながらの、意義のある記念植樹となりました。

今後の取り組みは、消費者と生産者による料理教室などの開催と併せて、水産物の普及、浜の商品づくりなどを予定しています。
東都生協・風間常務は、植樹協議会が発足の経緯や、水産業が抱える問題などを消費者に広報し、商品の利用を通じて生産者を支えてきたい、と抱負を語りました。

※東都生協の「食の未来づくり運動」では、水産業に関して、食と暮らしに水産業を近づけ、水産物の供給を通じて漁業の今を組合員に伝え、日本の食料自給率向上をめざすことを掲げています。
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