2014年度東都生協ナガサキ平和代表団 報告
核兵器廃絶を求める被爆者やナガサキの思いを共有し、未来へつないでいくことの大切さを実感しました
2014.08.13
カテゴリ 平和
当時の様子を語る被爆者の方の証言 |
東都生協ナガサキ平和代表団 |
前方に約10度傾き、前方に12cm |
2014年春、長崎出身の福山雅治さんの |
山王神社の二の鳥居。爆心地 |
東都生協の代表として平和公園に |
平和祈念式典前日には、平和への願い |
「ピースアクションinヒロシマ・ナガサキ」は被爆体験を継承し、核兵器のない世界への思いの共有する場として日本生協連と広島県生協連・長崎県生協連が1978年から毎年開催している生協独自の平和集会。東都生協は同年より広島・長崎に代表団を送る取り組みを続けています。
1日目は「紙芝居と被爆の証言」に参加し、当時13歳で爆心地より2.5kmの自宅で被爆した方から、原爆投下後の市内の様子など紙芝居を交えながら聞きました。
2日目の午前中は、原爆の爪痕が今も残る場所を巡る「平和のまち歩き」に参加しました。
コース:長崎医科大学~被爆門柱~山王神社・被爆クスの木~一本柱鳥居
いずれも爆心地から半径1km以内にあり、爆風や熱線の威力を実感しました。
午後は、日本生活協同組合連合会主催の「虹のひろば」に参加しました。
オープニングは長崎大学よさこい部「突風」による勇壮なよさこい踊りで開始。
「核兵器廃絶に向けて私たちにできること」長崎大学核兵器廃絶研究センター准教授・中村桂子氏の講演、被爆者代表の方から、次世代を担う若者の代表「高校生一万人署名活動」実行委員会、高校生平和大使へのリレートークなどが行われました。また、長崎市の田上富久市長からのあいさつもありました。
今年は全国の生協から約600人の参加があり、平和への思いを一つにしました。
最終日は、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館を見学した後、長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に参列しました。会場の中に入ることはできず、ゲートの外での参列となりましたが、長崎の鐘が響く中、原爆犠牲者の冥福を祈り、黙祷を捧げました。
現在、被爆の体験をされた方々の平均年齢が79歳になっているそうです。「あと10年したら、直接被爆体験を話せる人がいなくなってしまう。本当に次世代の人たちに伝わっているかが心配だ」とある証言者の方は話していました。
平和代表団として、しっかりとその思いを受け止め「私たちにできること」として自分の家族や友人に今回長崎で見聞きしたことを伝えていくことが大切と感じました。