みんなの活動:これまでの活動報告

2022年度北海道・枝幸漁協とのオンライン交流会を開催しました

おいしい海の幸でつなぐ笑顔 ~北海道枝幸町へジャーニー~ 学習交流会を開催

2022.12.22

枝幸漁協 総務部次長 新井田さんと女性部部長 上野さん

枝幸漁協 総務部次長 新井田さんと
女性部部長 上野さん

桁網を使ったホタテ漁の様子

桁網を使ったホタテ漁の様子

事前の工作で実物大のサケの大きさを実感

事前の工作で
実物大のサケの大きさを実感

植樹活動など枝幸漁協の取り組み
を説明する新井田さん

東都生協(コープ)は2022年11月19日、Zoomアプリを使い「2022年度北海道枝幸漁協とオンライン交流会 おいしい海の幸でつなぐ笑顔 ~北海道枝幸町へジャーニー~」と題した学習交流会を開催。今回は「秋のオンライン交流会」と冬に開催していた「女性部との交流会」のコラボレーション企画として、同日午前・午後の2回に分けて開催しました。

産直産地・枝幸(えさし)漁業協同組合(※)の女性部の方々をはじめ職員の方々、同組合産品の販売などを手掛ける北海道漁業協同組合連合会(北海道ぎょれん)の方々や東都生協の組合員など、午前の部は59組125人、午後の部は41組 89人が参加しました。

まずは、枝幸漁協が位置する北海道枝幸町の外気温や天候をビデオ通話でライブ中継。

枝幸港に水揚げされる魚介の様子や、ホタテ漁に使う特殊な八尺(はっしゃく)と呼ばれる爪の付いた桁網(けたあみ)で操業する漁船について説明がありました。

学習動画では「魚を増やすために山に木を植える」という先人漁師の言い伝えを守り、山に木を植え、100年かけて「100年前の浜の実現」を目指す植樹活動について学習しました。

ホタテの水揚げ・加工、秋鮭の生育の様子・サケ漁の様子などの動画を上映。視聴後にクイズが出題され、答え合わせと解説を行いました。3問のクイズの後には、枝幸漁協女性部・上野部長が動画で秋鮭のさばき方を披露しました。

北海道ではエゾシカが増加。シカは木の新芽を食べるため、植樹したハンノキ(過去にはヤチダモを植樹)にも少なからず影響が出ているそうです。他方、北海道ではナラ類が枯死する「ナラ枯れ」の発生は確認されていないとのことでした。

参加者は事前に、枝幸産鮭といくらを使った「バラコ飯」を試食。枝幸の海の幸のおいしさを実感できました。参加者からは事前に枝幸漁協への質問を受け付け、同組合女性部の皆さんに答えていただく形で交流しました。

枝幸漁協・女性部とオンラインでつながることで、1,200km離れていても身近に感じることができ、消費者・生産者の距離がぐっと近くなった学習交流会となりました。




北海道ぎょれんが作成した枝幸についての参加型学習クイズでは、参加者が「○」「×」で答えながら、魚つきの森植樹活動をはじめ、ホタテ、サケの生態などについても学習できました。それぞれ実際の漁の様子の映像を流し、どのように加工されて組合員の手元に届くのかがよく分かりました。

枝幸で漁獲されるのはシロザケ(白鮭)という種類のサケ。シロザケは「アキザケ(秋鮭)」、時期によってはトキザケ(時鮭)とも呼ばれます。養殖のギンザケ(銀鮭)やアトランティックサーモンなどと比べ、脂が少なくさっぱりとした味わいが特徴です。



枝幸産秋鮭の○×クイズ

枝幸産ホタテの○×クイズ

クイズ進行役は
北海道ぎょれん・竹花さん


枝幸漁協女性部の部長・上野さんがサケのさばき方を動画で披露。切り分けた部位や雄雌の違いなどについても詳しく説明いただきました。



サケのさばき方を説明

切り分けた部位を説明する上野さん

枝幸漁協・女性部の皆さま


秋鮭はらこ飯の出来上がり!「北海道枝幸産秋鮭と昆布の炊き込みごはん」と「北海道枝幸産いくら醤油漬」を使って簡単にできます。参加者の皆さん一緒に頂きました。

女性部との交流では、参加者からの質問に丁寧に答えていただきました。4人の女性部それぞれの方からは、サケと野菜を一緒に米こうじで漬けた「飯寿司(いずし)」や、新鮮なサケの腎臓(血合い)で作った珍味の塩辛「めふん」など、お薦めレシピや郷土料理を紹介いただきました。



枝幸漁協・女性部作、はらこ飯と三平汁です

はらこ飯には「北海道枝幸産秋鮭と昆布の炊き込みごはん」と
「北海道枝幸産いくら醤油漬」を使用

郷土料理「飯寿司(いずし)」
サケと野菜を一緒に
米こうじで漬けた発酵食品


<参加者の声>抜粋

  • 対話しているような形式で、とても楽しく、小さい子どもがいるので、なかなか外には出られないのですが、オンラインなので参加しやすかった。
  • 産地の風景が見られるのもオンライン交流のいいところ。遠くてなかなか行くことができないところとつながるのはいいですね。
  • クイズの動画が素晴らしかった。子どもも食いついて見ていました。子どもと一緒に事前に鮭やすごろくの駒の工作をして、それを使ったので楽しめました。
  • このような企画は初めて参加しましたが、産地の方たちの声が直に聞けて素晴らしいと感じました。
  • 魚を取るところから販売まで、漁業の流れがとても分かりやすかった。ホタテ工場の映像では「こんなふうに作っているんだ~」と子どもたちと感動していました。
  • 植樹は毎年500本! 皆さんお疲れさまです。海と森のつながり、地球はつながっていることを忘れてはいけないと思いました。

枝幸漁協オンライン交流会のお薦めレシピ動画を限定公開でアップロードしました。ぜひお試しください!(別ウィンドウが開きます)

  1. たこのアヒージョ
  2. 枝幸産ほたてバターのご飯
  3. 枝幸産秋鮭の三平汁

※枝幸漁業協同組合:
北海道宗谷総合振興局管内の南部、オホーツク海に面する枝幸町で活動する漁業協同組合。冬季は流氷に覆われるオホーツク海で、流氷が運んでくる動植物のプランクトンが豊富なため、さまざまな魚介が集まり、豊かな漁場となっています。漁の中心はケガニ、サケ・マス、ホタテ、タコなどで、特にケガニは全国的に高い評価を得ています。