産直だより:「いつも食べている商品は、どんなところでどんな人がどんな思いで作っているの?」
産地やメーカーで見て聞いて商品のこだわりを実感した組合員からの報告です。

2010

01

たじり田んぼの生きもの宣言
『生きものを育む田んぼ』をいつまでも
生きもの調査には子どもも参加
2009年12月15日、東都生協、JAみどりの田尻支店(宮城県)、大崎市田尻総合支所(同)などからなる「田んぼの生きもの調査プロジェクト」は、「たじり田んぼの生きもの宣言」を発表しました。同日開催した式典には関係団体約50人が参加。6月から4回にわたって実施した田んぼの生きもの調査と何回もの協議を経て発表に至ったもので、田んぼの生きものと共生した農業をすすめる旨をうたった宣言としては日本初となります。

宣言文では、「安全・安心な田んぼづくり」をめざすだけではなく、土づくりや複合生態系としての「里地・里山」の多様性の維持や、地域の文化への貢献、産直活動の推進など、10項目の宣言が盛り込まれています。
「田んぼの生きもの調査プロジェクト」。メンバーは東都生協、JAみどりの・田尻産直委員会ほか 「田んぼの生きもの調査プロジェクト」。メンバーは東都生協、JAみどりの・田尻産直委員会ほか

■生きもの調査が形になった■
東都生協とJAみどりの(田尻)とは旧田尻町農協から10年以上の提携関係にあり、東都生協が供給するひとめぼれの約4割を同農協が生産しています。活動としては、2005年より「生きもの観察」を行い、2008年度からは本格的に組合員がかかわって田んぼの生きもの調査を行っています。
今回の宣言は、この間生産者自身が取り組んできた生きもの調査や、その農法への応用など地道な活動を消費者に広めるねらいもあり、生産者も大変期待しています。
田んぼで調査① 田んぼで調査②
田んぼで調査③ 6月から4回にわたり生きもの調査を実施しました。
生きものは、時に科学的なデータよりも多くのことを語ってくれます。

■生産現場を想像できる消費者づくりへ■
東都生協ではJAみどりので生産された産直米の包材に、「田んぼの生きもの宣言」マークを付けたり、商品案内をとおしてこの取り組みを広く組合員に伝えていく予定です。田尻の産直米が単に“宮城のひとめぼれ”ということではなく、たくさんの生きものを育む田んぼで、生きものに温かいまなざしを向ける生産者が作った米であることを多くの人たちに知ってもらい、この産直米を食べることが、田んぼや周囲の環境、たくさんの生きものたちを守ることにつながることを実感してほしいと考えています。

東都生協がすすめる「食の未来づくり運動」の行動提起の1つ「ライフスタイル提案」では、「食べ物から生産現場を想像できる消費者づくり」に取り組んでおり、今回の宣言でもこのことをめざしています。生産者が生きものとの共生をめざした努力をしていても、それを理解し、生産された農作物を買い支える消費者がいなくては、その取り組みは継続しないからです。
田んぼの生きもの宣言マーク
田んぼの生きもの宣言マーク  このマークは、生物多様性によって人と田んぼが支えられていることを表わしています。バックの色は、水の青、植物の緑、大地の茶を表しています。私たちが目指すべき「なつかしい未来」を象徴しています。
このマークは、生物多様性によって人と田んぼが支えられていることを表わしています。バックの色は、水の青、植物の緑、大地の茶を表しています。私たちが目指すべき「なつかしい未来」を象徴しています。


たじり田んぼの生きもの宣言(全文)


私たちの未来に見えている風景は、四季折々に美しく姿を変える田んぼの中に、たくさんの鳥や虫、草花に囲まれて、食べる人を思いながら働く農家の姿です。そして、食卓で楽しく語らい、そこで育った生きものやお米をつくった人に思いを馳せることのできる消費者の姿です。私たちは、田んぼの生きものを一緒に調べ、話し合うことで、その未来が確実に訪れることを確認してきました。
私たちは未来の子どもたちにこのままの地球、このままの風景を残し、生物多様性を育み、持続可能な生産を支える水田農業を伝えていくために以下の宣言を行います。

◆安全・安心な田んぼをめざします
◆健全な土づくりを行います
◆環境に配慮した栽培技術の向上に努めます
◆地域の多様な生きものを育みます
◆複合生態系としての「里地・里山」の多様性を維持します
◆田んぼと周辺の環境配慮に努めます
◆地球温暖化防止に貢献します
◆地域の文化を守ります
◆人と人のつながりを大切にします
◆産直活動を広げます

日本は、古くから稲作を中心とした農業を営んできました。そして、稲作自体が日本の文化を熟成してきたともいえます。それは、自然の恵みへの感謝の心を表現した祭り、伝統的で持続的な「食」だけでなく、「衣」や「住」に自然の中にあるものを活用しながら生活をしてきたことに表れています。
また、この地域で生産されたお米は「本石米」として江戸に出荷され、現在でもその技術は長く受け継がれ、良質米産地として発展してきました。

高度経済成長期以降の農業は食糧増産を第一の目標に掲げ、効率化や省力化をはかってきました。そして、農薬の開発や化学肥料の普及等に支えられ、経済効率が優先される技術がすすめられてきました。しかし、その結果、環境汚染などの弊害が生じました。

田尻地域では、生産者の健康、安全でおいしい農産物と環境保全にこだわり、30年ほど前からダイオキシンを含む農薬や航空散布の廃止などの運動をすすめ、生協との信頼関係の中で産直事業を発展させてきました。そして、農業体験等の交流を通じて消費者と生産者が生活と文化について学び合い、食と農のあり方を共に考えてきました。

田んぼは食糧生産の場だけでなく、トンボやメダカ、カエルなどの多様な生きものの生息地です。特に田尻地域は天然記念物のマガンの飛来地になっており、第9回ラムサール条約会議(2005年)で「蕪栗沼(かぶくりぬま)・周辺水田」が登録されたことも地域の生きものと共生する農業への関心を高めることになりました。

生きものとの関わりの中で営まれる産業が農業であることを考えるならば、豊かな生態系がなければ、持続的に生産を続けることは不可能であり、生きもの調査をすることによって農薬や化学肥料を減らすことが可能になることをこれまでの田尻地域の実践が物語っています。

生物多様性や地球環境保全に寄与する環境保全型農業と産直活動を踏まえ、生産者、農協、生協、流通関係者、NPO、行政などで「田尻地域田んぼの生きもの調査プロジェクト」を結成し、活動を続けてきました。農薬の成分や化学肥料などで規制されている認証制度によって安全・安心を証明することから、もう一度、生産者と消費者の目線で農業を見直すために「たじり田んぼの生きもの宣言」を発信することにしました。

「たじり田んぼの生きもの宣言」は、このような田んぼの生物多様性の持つ大きな意義と可能性を共通認識するための宣言です。人間を含み、すべてのものは常に変化し続けていることを認識し、「たじり田んぼの生きもの宣言」もまた、その変化に呼応し「生きている」宣言でありたいと願っています。

2009年12月15日
田尻地域田んぼの生きもの調査プロジェクト:

東都生活協同組合・みやぎ生活協同組合
JAみどりの・田尻産直委員会・JAみどりの田尻稲作生産部会
田尻地域有機農業研究会・田尻地域集落営農組合
パールライス宮城・全農パールライス東日本・JA全農
NPO法人田んぼ・NPO法人蕪栗ぬまっこくらぶ
大崎市田尻総合支所

2009

11

登録米の産地 弥彦村交流訪問
11月の産地交流訪問

新潟コシヒカリ(弥彦)の産地である弥彦村訪問

11月18日に新潟コシヒカリ(弥彦)の産地である、弥彦村を訪問しました。2009年産登録米を注文している組合員の皆さんにお知らせをしたところ、50人以上の申し込みがあり、抽選の結果42人の方が参加しました。
晩秋の弥彦村でお米の倉庫見学や温泉、菊まつり、そして寺泊の魚の市場通りでの買い物などを楽しみ、弥彦村に親しみを感じる1日となりました。


■農協のお米の倉庫
現地に到着して、最初に農協のお米の倉庫を見学しました。
9月に収穫されたお米(モミ)は、まず生産者のところで乾燥され、モミすりをして玄米となります。
それを農協の倉庫に持ってきて、約1トン入りの大きな袋につめられて、検査を受けた後、低温倉庫に積み上がります。
今回はその倉庫を見学しました。
低温倉庫には、約1.1トンの玄米が入った袋(フレコン)が倉庫いっぱいに積みあがっていました。お米の保管状況をはじめて見る組合員が多く、整然と積み上げられているフレコンに圧倒され、品質管理がしっかりしていることに感心していました。 低温倉庫には、約1.1トンの玄米が入った袋(フレコン)が倉庫いっぱいに積みあがっていました。
お米の保管状況をはじめて見る組合員が多く、整然と積み上げられているフレコンに圧倒され、品質管理がしっかりしていることに感心していました。
隣の低温倉庫には30kgのお米が入った紙袋が保管されていました。
それぞれに生産者名や栽培履歴などがきちんと表示されていました。
隣の低温倉庫には30kgのお米が入った紙袋が保管されていました。それぞれに生産者名や栽培履歴などがきちんと表示されていました。

■弥彦さくらの湯
弥彦さくらの湯では、昼食と源泉かけ流しの温泉を堪能しました。 弥彦さくらの湯では、昼食と源泉かけ流しの温泉を堪能しました。

■弥彦神社 菊まつり
11月1日から24日までの菊まつりの後半にあたるため少々元気のない菊も見受けられましたが、県内外の菊づくりの愛好家が丹精込めた作品が並べられ、色とりどりの菊がいろんな仕立て方で、見る人を魅了していました。 11月1日から24日までの菊まつりの後半にあたるため少々元気のない菊も見受けられましたが、県内外の菊づくりの愛好家が丹精込めた作品が並べられ、色とりどりの菊がいろんな仕立て方で、見る人を魅了していました。
毎年テーマを変えて作られる「大風景花壇」ですが、今年は萬代橋(ばんだいばし)。
新潟市街にある信濃川にかかる六連アーチの橋です。
毎年テーマを変えて作られる「大風景花壇」ですが、今年は萬代橋(ばんだいばし)。新潟市街にある信濃川にかかる六連アーチの橋です。

■寺泊の魚の市場通り
寺泊の魚市場通りには、大型鮮魚店が軒を連ね、日本海の魚介類を中心とした海の幸が手ごろな値段で売られていました。中には「こんなに持って帰れるの?」というくらい買い物をした方もいらっしゃいました。 寺泊の魚市場通りには、大型鮮魚店が軒を連ね、日本海の魚介類を中心とした海の幸が手ごろな値段で売られていました。中には「こんなに持って帰れるの?」というくらい買い物をした方もいらっしゃいました。

■最後に
今回参加した組合員のみなさんは、弥彦の新潟コシヒカリや秋田のアキタコマチ、天日干しのお米などお気に入りのお米があり、中には40年近く東都生協を利用してくださっている方もいました。
当たり前のことかもしれませんが、そんな多くの組合員のみなさんに東都生協や多くの産地が支えられていることを実感しました。

2009

11

「三陸牡鹿表浜魚つきの森」第2回目の記念植樹
10月の産地交流訪問

中村副理事長が、北倉悦郎石巻副市長にクヌギの苗木を贈呈

中村副理事長が、北倉悦郎石巻副市長にクヌギの
苗木を贈呈

地元の小学生も頑張って植樹をしました

地元の小学生も頑張って植樹をしました

左から石巻市立鮎川小学校の生徒と菅原校長<br>
㈱マルダイ長沼 長沼社長<br>
東都生協 中村副理事長<br>
宮城県漁協表浜支所運営委員会 木村委員長<br>
東都生協 風間常務理事</p></td>

左から石巻市立鮎川小学校の生徒と菅原校長
㈱マルダイ長沼 長沼社長
東都生協 中村副理事長
宮城県漁協表浜支所運営委員会 木村委員長
東都生協 風間常務理事

10月29日、東都生協は、㈱マルダイ長沼、宮城県漁協表浜支所とで発足させた「三陸牡鹿表浜魚つきの森・植樹協議会」での2回目の植樹を行いました。植樹は協議会メンバーのほかに石巻市役所の関係者、石巻立鮎川小学校の生徒など、約120人もの参加者が集まり、大がかりな作業となりました。10月29日、東都生協は、㈱マルダイ長沼、宮城県漁協表浜支所とで発足させた「三陸牡鹿表浜魚つきの森・植樹協議会」での2回目の植樹を行いました。植樹は協議会メンバーのほかに石巻市役所の関係者、石巻立鮎川小学校の生徒など、約120人もの参加者が集まり、大がかりな作業となりました。

この協議会は、植樹活動を通じて水産資源を守り、漁場や資源管理型漁業によって生産される生産物の利用促進を目的に、今年の4月22日に発足したものです。 開会にあたり東都生協・中村副理事長が、食と農を事業と運動の基軸とする東都生協の取り組みや、「枝幸魚つきの森 植樹協議会」の活動などを紹介し、今後も日本の水産業を応援していくと、述べました。
宮城県漁協表浜支所の木村運営委員長からは、牡蠣相場の下落など厳しい経営状況にある中、若い漁業従事者が安心して漁業を継げる環境づくりをめざしたい、という生産現場の思いが語られました。

そして植樹。土の掘り起こしは想像以上に大変で、参加者たちは慣れない作業にとまどいながらも、懸命に土を掘り起こしました。地元から参加した石巻立鮎川小学校の生徒たちも、めいめいシャベルやスコップなどを手にして、汗をかきながら作業を行いました。
掘り起こしが終わったら、苗木を一本ずつ丁寧に苗を植えていきます。この日はクヌギ、山桜、ナラの苗木など180本の樹木を植樹しました。今回は石巻市役所の関係者も参加し、文字どおり地域と協力しながらの、意義のある記念植樹となりました。

今後の取り組みは、消費者と生産者による料理教室などの開催と併せて、水産物の普及、浜の商品づくりなどを予定しています。
東都生協・風間常務は、植樹協議会が発足の経緯や、水産業が抱える問題などを消費者に広報し、商品の利用を通じて生産者を支えてきたい、と抱負を語りました。

※東都生協の「食の未来づくり運動」では、水産業に関して、食と暮らしに水産業を近づけ、水産物の供給を通じて漁業の今を組合員に伝え、日本の食料自給率向上をめざすことを掲げています。

2009

09

登録米のふるさとを訪ねて
9月の産地・交流訪問

広大な田んぼの風景

9月26日(土)、新潟コシヒカリでおなじみの「JA越後中央 弥彦(やひこ)」に登録米産地交流企画を行い、東都生協の組合員14人(大人10人、子ども4人)が参加しました。
当日は秋晴れの気持ちのいい日和に恵まれ、稲刈り、もみの乾燥、もみすり、倉庫への保管とお米の一通りの流れを見学し、弥彦神社や寺泊の魚市場などを観光するなど、盛りだくさんの1日でした。

9月26日(土)、新潟コシヒカリでおなじみの「JA越後中央 弥彦(やひこ)」に登録米産地交流企画を行い、東都生協の組合員14人(大人10人、子ども4人)が参加しました。
当日は秋晴れの気持ちのいい日和に恵まれ、稲刈り、もみの乾燥、もみすり、倉庫への保管とお米の一通りの流れを見学し、弥彦神社や寺泊の魚市場などを観光するなど、盛りだくさんの1日でした。

■稲刈り、乾燥、もみすり、保管
現地に到着して、さっそく稲刈りのようすを見学しました。コンバインがみるみるうちに稲を刈っていき、収穫されたモミは軽トラックの荷台へと移されていきます。
今年は、収穫量は昨年より落ちるものの、品質は良いとのことなので、新米が楽しみです。収穫されたモミは乾燥され、モミすりをして玄米となります。
そして、約1トン入りの大きな袋につめられて、農協の低温倉庫に積み上がります。
コンバインでの稲刈り 田んぼを前に生産者から説明を受けます

コシヒカリは倒れやすい品種とのこと。

コンバインで丁寧に刈っていました

生産者の中川さんが詳しく説明をしてくださいました
米をトラックに積み込み 米の乾燥とモミすり

収穫されたお米(モミ)はコンバインから

軽トラックへ移されます

収穫されたお米(モミ)は乾燥の後、

モミすりをして玄米になります

玄米が入った米袋 米倉庫の見学
玄米は約1トン入る袋に入れられて、農協に運ばれます
検査を経て、低温倉庫に積み上げられます

■昼食そして地域めぐり
米が倉庫できちんと管理されているようすを聞いたあとは、新米のコシヒカリで作ったおにぎりとお漬物で昼食。
現地で食べるとさらにおいしく感じるから不思議です。
その後、弥彦神社、弥彦山、寺泊の魚市場と地域をめぐり、弥彦駅からローカル線に乗り、帰途につきました。
楽しい昼食 山からの展望

新米コシヒカリのおにぎりは最高。

お漬け物と豚汁もおいしかった!

弥彦山からの眺望は少しもやがかかっていましたが、

弥彦の田園風景と反対側には日本海を臨むことが

できました

魚市場のようす 記念写真

寺泊の魚市場通りはたくさんの人でにぎわい、

魚介類の浜焼きの香りが立ちこめていました

田んぼの中でハイポーズ!

参加者の中に、10年ほど前に弥彦への交流訪問に参加し、それ以来弥彦のお米を食べ続けているという方もいました。
今回はじめて来た方もきっと弥彦のファンになったことでしょう。

2009

09

田んぼづくりからの米づくり交流3
9月の産地交流訪問

稲穂の頭が重いのか、風の影響かほとんどの稲は倒伏(とうふく)していて作業が難行します。※倒伏とは、稲穂が寝ているようす。

稲穂の頭が重いのか、風の影響かほとんどの稲は倒伏(とうふく)していて作業が難行します。
※倒伏とは、稲穂が寝ているようす。

子どももカエルと遊びながら、お手伝い

子どももカエルと遊びながら、お手伝い

中腰は長時間作業になるとけっこうきついものですね

中腰は長時間作業になるとけっこうきついものですね

刈りとった稲の束はおだがけで天日干しに。めずらしい変わった形ですね!

刈りとった稲の束はおだがけで天日干しに。
めずらしい変わった形ですね!

みんなで力をあわせて作業したたまものです。

みんなで力をあわせて作業したたまものです。

その3「いよいよ稲刈り!」

これは、単なる田植えや稲刈りなどだけの米づくり体験ではありません。(農)船橋農産物供給センターの申し出により、荒れた田んぼを復活させるところからはじまった企画です。
第1回目12月に田んぼの整備から始まり、田植え・草取り、と作業もすすみました。9月19日、この日はいよいよ稲刈りです。
参加者は総勢50人。田んぼは20アールあり、とても手作業では刈りきれません。稲刈り機1台の助けを借りながら、夕方までほとんどみんなの手作業で刈りきることができました。
みなさんお疲れさまでした! 次回は、クライマックスの収穫祭です。

2009

09

地球にやさしい畜産をめざして
9月の産地交流訪問
      

牧場の広さは約350ヘクタール(東京ドーム約75個分)

牧場の広さは約350ヘクタール(東京ドーム約75個分)。
ここに約300頭の牛が放牧されています

宿泊場所の目の前には牛の親子がいました

宿泊場所の目の前には牛の親子がいました。
「ママー、もう歩きたくない」
「ついてこないと、置いていくわよ」
なんて、言っているのかな。
この後、子牛はどうしたでしょう?
画像をクリックしてください

1日目の歓迎セレモニーでは、3日間のスケジュールや宿泊施設の説明がありました

1日目の歓迎セレモニーでは、3日間のスケジュールや宿泊施設の説明がありました

ピザとパンづくりに挑戦。これが今日の昼食です

ピザとパンづくりに挑戦。
これが今日の昼食です

満天の星空の下でのキャンプファイヤー。炎の輝きに、大人たちはしみじみひたり、子どもたちはハイテンション…でした

満天の星空の下でのキャンプファイヤー。
炎の輝きに、大人たちはしみじみひたり、子どもたちはハイテンション…でした

畔柳(くろやなぎ)先生のお話はとてもわかりやすく、みんな聞き入りました     

畔柳(くろやなぎ)先生のお話はとてもわかりやすく、みんな聞き入りました

9月19~21日 北里大学八雲牧場 体験ツアー報告
 
東都生協の人気商品「北里八雲牛」は、北海道の北里大学八雲牧場で生まれ、100%そこの牧場の草を食べて育てられています。八雲牛のえさとなる草は、牛の排せつ物で作られた堆肥で育ちます。こうした自然の循環を大切にした「環境保全型畜産」に取り組んでいる北里大学八雲牧場への産直体験ツアーに東都生協の組合員が参加しました。

「北里大学獣医学部附属フィールドサイエンスセンター八雲牧場」の協力を得て行うこの企画も、今年で3回目となります。東都生協の人気商品、自給飼料(八雲牧場の草)100%の北里八雲牛の故郷を訪問し、「牛にも人にも地球にもやさしい畜産」を体感し、北里八雲牛とその産地への理解を深めるために行っています。
北海道という遠隔地にもかかわらず、今年は15人が参加。
八雲牧場の取り組みについて、牛を目の前にしてお話を聞いたり、クイズラリー形式でコースに沿って歩きながら、学び・体験しました。
ピザ・パンづくりや北里八雲牛のバーベキュー・キャンプファイヤーなど、楽しく生産者と交流しました。
参加者は、自分の目で見て・聞いて体感することで、北里大学八雲牧場の取り組みや北里八雲牛への理解を深めました。
2日間のツアーを終えて参加者から「有意義な時間を過ごすことができた」「子どもの肉嫌いが改善できた」、「牛が牛らしく育つために手助けをしているだけ・・・その謙虚な気持ちこそが牛たちにへの愛情なんだなぁ~」など、生産者の熱意に感動する感想が多くありました。

2009

08

お米の産地と触れあって ~JA秋田おばこ南外交流訪問~
8月の産地・交流訪問

8月23日(日)~24日(月)の2日間、あきたこまちの産地の一つである「JA秋田おばこ(南外)」で登録米産地交流企画を行いました。東都生協の組合員26人(おとな12人、子ども14人)が参加し、田んぼで虫とたわむれ、野菜の収穫や楢岡焼き(ますおかやき)、そばうちなどを体験するなど盛りだくさんの2日間でした。
生産者の方とも交流でき、産直には人と人とのつながりが何より大切であることを実感しました。
産直のつながりがあるからこそできたさまざまな体験が、楽しい夏休みの一こまとなったようです。

東都生協のお米の取り組みについては、こちらをご覧ください。


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■1日目 8月23日(日)

東京駅から新幹線に乗って大曲駅に到着。
まずは、出迎えていただいたJA秋田おばこ南外の方からのあいさつや、これからのスケジュールの説明がありました。







公園に移動して産地のお母さんたちが作ってくれた、おにぎりと冷汁、お漬物で昼食。
天気もよく心地よい風がふく中での昼食は、とてもおいしかったです。









じゃんけんで勝った子どもには南外名産(?)巨大おにぎりのプレゼント。










アスパラガスの収穫体験
「アスパラが育った姿を見るのは初めて」という参加者もたくさんいました。
アスパラガスは何と1日で20cmも成長するとのこと、生産者は収穫適期を逃さぬよう、朝と夕方の2回収穫するそうです。






枝豆の収穫体験
枝豆は畑から株ごと抜き取るのは比較的簡単なのですが、さやを取るのが一苦労です。










田んぼの視察
田んぼでは赤とんぼやオニヤンマが舞い、水路にはカエルやドジョウがいました。









夜は、農協や生産者の皆さんとバーベキューで交流。











花火やスイカ割りもしました。











■2日目 8月24日(月)

午前中は南外で有名な楢岡焼き(ますおかやき)の体験です。
まずは、先生による説明を受けます。
この窯元ではなんと土から地元で自らとって、焼き物用に調整するそうです。






大人も子どももみんな一生懸命、でもなかなか思った形にならない…。
























秋田県立農業科学館の見学
秋田県の農業の昔の様子や現代の農業の先端技術を伝える展示室や熱帯温室を見学し、広々とした広場で休憩しました。








最後はそばうち体験
さっき昼食を食べたばかりなのに、自分で作ったそばはやはりおいしい。










集合写真 みなさんおつかれさまでした。

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のどかな田園風景が広がる南外地区
もてなしてくださった、生産者や農協の職員のみなさん、参加した東都生協の組合員のみなさん、たくさんの方々の温かい笑顔が印象に残った交流企画でした。

2009

08

国産加工トマトを応援しなくちゃ!
8月の産地交流訪問

真っ赤なトマトがたくさん!

真っ赤なトマトがたくさん!

国産トマトの良さを知りました

国産トマトの良さを知りました

8月17日、井草ウエストブロックは㈱ナガノトマトの工場を訪問しました。現地ではトマトについていろいろなことを学び、マリネやカレー、ゼリーなどのトマト料理の試食もしました。
トマト畑での収穫体験も行い、国産加工トマト生産量が減っている現実も聞きました。
参加者からは「生産者を支えるためにも、トマト加工品をもっと食べなくちゃ」と感想が聞かれました。

2009

08

JAみどりの 田んぼの生きもの調査④
8月の産地・交流訪問

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朝のミーティングでスケジュールと役割分担を確認

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稲穂をなでるように網を振ります

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畦からではうまくいかなかったので、中に入ることにしました

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水路でつかまえた魚などは1匹ずつサイズを測ります

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畦の植物は一つひとつ図鑑で調べて記録します

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田んぼで捕まえた小さな虫はルーペを使って調べます


8月18日、宮城県のJAみどりの(田尻)で、今期最後の「田んぼの生きもの調査」を行いました。春に見られたオタマジャクシは立派なカエルに、ヤゴはトンボになり、前回とはまた違った生きものたちに出会えました。

生きものへのまなざしがおいしいお米を作る
今回の調査は、田んぼの中と水路にいる生きもの、そして畦にはえる植物を調査しました。田んぼの中では歩きながら稲穂をなでるように虫取り網を振り、捕まえた虫を逃がさぬよう網をたたんで後で詳しく調べました。
水路の調査では捕まえた生きものを水槽に移し、一匹一匹大きさを測定しました。たくさんのメダカのほか、ドジョウなどもいました。
畦の植物調査は、畦を歩いて手当たり次第植物を採取し、持ち寄ってみんなで名前を特定します。花が咲いている植物は比較的簡単に調べることができるのですが、葉っぱだけだと特定が難しい植物もあり、図鑑とにらめっこです。
今回の調査を通じて、田んぼにはこんなにも多くの生きものたちがお互いにかかわり合いながら生きていることを実感できました。私たちがお米を食べるということは、同時に多くの生きものを育んでいることでもあるのですね。

参加者の感想
田んぼは、濃い緑から少し明るい黄緑に変化していました。
稲穂が実ってはいますが、まだ未成熟な稲の花の名残がのこる状態です。
日照不足や、冷夏の心配をしていましたが、それほど深刻ではないようです。
畦をすすんでいくと、ピョンピョンはねる生きものが…。
春には蛙やクモでしたが、今回はそこにイナゴ(まだ小さい)が仲間入りしていました。
大きな捕虫網を稲の上で「フワ~フワ~」と20回ふります!!
さぁどんなムシが入っているのかな~と、これが今回の調査です。
入っていたのは、小さなヌカカ・トビイロウンカ・アシナガグモなどなど…。
この虫たち、水路の生きものたち、スイ~と飛んでいる赤トンボ、見渡すとこんもりと見える林や森、遠くの山々、このすべての風景の中で育ち、生産者の手数のかけられた「お米」。
美味しくいただけるまで後2ヵ月あまり、この秋が楽しみです!
(が、調査日はもの凄~く暑い暑い一日でした…)。

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九州や千葉県など早場米の地域ではもうお米の収穫がはじまっています。今年は7月の日照不足や北海道の低温、西日本での大雨などお米の作柄も心配されましたが、当初の予想よりは少し持ち直し、これからの天候によりますが、全体的にはそんなに問題ないようです。
これから続々と出てくる新米をどうぞお楽しみください。

2009

08

献立のヒントに
8月のメーカー交流

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料理のコツを教わります

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どんな味になったかな?

8月6日、狛江南ブロックは、お昼ご飯づくりの参考にと試食会を開催。さぬき丸一製麺(株)の方から、冷凍食品を利用するときの注意やコツを学びました。