安全を、おいしさにつなげる 産直青果

産直青果

東都生協(コープ)が宅配する農産物は、いつ、どこで、だれが、どのように育てたのかが明らかな産直食材。化学合成農薬や化学肥料をできるだけ減らし、あるいは全く使用しない、こだわりの産直青果を、全国約200の産直産地をリレーして、産地から市場を介さずに直接消費者に宅配します。

東都生協の産直産地の有機質肥料をふんだんに使い、愛情を込めて耕した畑では、ミミズや昆虫、微生物が元気に動き回り、通気性や保水性のある土づくりをしています。そんな畑で穫れた農産物は、野菜本来の味や香りが濃いのが特長です。

ひと目でわかる「栽培区分表示」

東都生協(コープ)が毎週お届けする商品案内には、すべての野菜・果物・米に「栽培区分」を表示。化学合成農薬や化学肥料の削減のレベルと、土づくり、環境保全の取り組みの到達度を明記しています。

「産直」から「東都めばえ」へ、「東都わかば」へ、そして化学合成農薬・化学肥料を使用せずに栽培した東都生協のトップブランド「東都みのり」へ…。栽培技術をさらに高めて、農薬や化学肥料に頼らない農産物栽培をめざす生産者が増え続けています。

使用農薬名や使用回数の上限などを産地と相互で確認する一方、東都生協独自に年間およそ700品目の農産物を対象に残留農薬検査を実施し、安全性について監視しています。

全国約200もの産地と直結

東都生協(コープ)の産直を担う産地は、化学合成農薬や化学肥料に頼らない、こだわりの農業を続けています。こうした厳しい努力を積み重ねで栽培された安全・安心な「産直青果」を、市場を介さず産地から直接、年間を通じ安定して宅配できるのは、多くの産直産地をリレーさせることができるからなのです。

また、産地との強いつながりは、青果物に同封される「生産者カード」からも伝わってきます。この「生産者カード」で、組合員は生産者の思いを知り、逆に組合員からの感想なども東都生協を介して生産者に伝えることができます。この組合員からのメッセージが、「より良い農作物を作ろう!」という生産者の大きな励みにもなっているのです。

東都みのりサポート 生産者
(農)さんぶ野菜ネットワーク
雲地 康夫さん

「葉とらず」りんご 生産者
有限会社ゴールド農園
石岡 昭夫さん

海を越えた産直「ホームトンバナナ」

東都生協で取り扱っている「ホームトンバナナ」は、海を越えたタイからの産直品です。ホームトンバナナは別名「ゴールデンバナナ」と呼ばれ、タイ国内でも5つ星バナナとして珍重されるほど。食味は非常に良いものの、皮が薄く、傷みやすいのが特徴ですが、東都生協の人気商品の1つです。

このような海外産直をはじめた背景には、1980年代に起こった輸入バナナの残留農薬問題がありました。当時の組合員からの「子どもたちに安全なバナナを食べさせたい」という声に応えるべく、安定して持続的に生産できる産地を探し続けた末、1991年、タイのタヤン農協というバナナ産地と出会ったのです。これを機に、農薬無散布の「ホームトンバナナ」の供給がはじまりました。「ホームトンバナナ」には、子どもたちに安心できる食材を提供しつつ、海外の農業発展の一翼を担いたい、そんな東都生協の願いが込められているのです。

2007年からは、多くの組合員からの要望に応え、フェアトレードなど各種の国際認証を受けた南米・コロンビア産の有機栽培バナナ「サンタマルタバナナ」(キャベンディシュ種)も取り扱っています。遠く離れても、「産直」の心は、かたく結ばれています。

「サポート」と「ボックス」で楽しみながら支え合い

野菜や果物の収穫量や品質は、天候の影響を大きく受けます。しかも東都生協(コープ)の産直青果は、化学合成農薬や化学肥料をできるだけ減らし、あるいはまったく使用しないため、虫食いや形の不揃いなども起こりがちです。また、計画的な生産を行ってはいるものの、収穫量と受注量のバランスが取れず、せっかくの農作物が無駄になってしまうこともあるのです。

そんな産直の弱みを少しでも解消し、生産者を応援するために考えられたのが、余剰野菜を低価格で提供する「グリーン・サポート」や、余剰品や規格外品を提供する「フルーツ・サポート」。実はこの企画、産地訪問でこの問題を目の当たりにした組合員の「もったいない」という声から生まれた画期的な取り組みなのです。

また、年間登録すると旬の野菜や果物が定期的に宅配される「東都グリーンボックス」も人気。「何が届くかわからないので宝箱みたい」「普段自分では買わない野菜が届いて、新しいおいしさを知った」「少量多品目で楽しい」など、好評をいただいています。

産直生産者を守りながら、弱点を魅力に変えていく、そんな新しい発想から生まれた楽しい企画があるのも、東都生協の人気の理由です。