食料自給率の向上
日本の農業を元気に
持続可能な社会に向けて
食料自給率の向上のために私たちができること。
それはまず、国内で生産された食べ物を選ぶこと、我が家の食卓の自給率を向上させることです。
そのために、東都生協(コープ)の商品を上手に利用しましょう。3つのポイントでチェックしてみてください。
ごはんと旬の野菜を中心とした 日本型の食生活にする
ごはんと旬の野菜を中心にした日本型の食生活を心がけるだけで、食卓の自給率は高くなります。そのうえ栄養バランスも整えやすいものです。
東都生協(コープ)のお米や野菜はすべて、いつ、どこで、だれが、どのように作っているかが明らかな国産の産直品です。土づくりを大切にし、農薬や化学肥料の削減に取り組み、地域環境の保全に配慮した産地から届けられます。がんばっている生産者を応援し、作り続けてもらえるよう、安定して利用しましょう。
パンや麺は、国産小麦粉でつくった商品を選ぶ
 小麦の自給率は14%と低いので、パンや麺が主食のメニューだと一般的には自給率がとても低くなってしまいます。しかし、国産小麦粉を使って作った製品を選ぶだけで食卓の自給率が大幅にアップします。
 東都生協(コープ)には、国産小麦粉を利用して開発した商品がたくさんあります。また、小麦粉のかわりに、国産の米粉を使ったケーキやお菓子も開発しています。
 肉やたまご、牛乳などの畜産物は、その飼料のほとんどを輸入に頼っています。そして、国内で育てられていても、輸入した飼料を使って生産された分はカロリーベースの食料自給率には算入されません。
 ですから、せっかく国産の肉を選んでも、実は自給率としては低いのです。
 東都生協(コープ)には国産の飼料用米を使った「ひたち野 穂の香卵」、「千葉のこめ豚」、「かぞの豚」や自給飼料100%で育てた「北里八雲牛」があります。これらの商品を利用することは、飼料用穀物の自給率向上だけでなく、休耕田などの活用、稲作農家と畜産農家の連携による循環型農業モデルの推進を応援することにもなります。

食べ残しを減らそう

 私たちは食料の6割を輸入に依存している一方で大量に捨てています。そしてその半分は一般家庭からと言われています。食品の食べ残しゃ無駄な廃棄を減らしましよう。食べ残しを減らすと、自給率の分母(1人1日当たりの消費カロリー)が減り、その分自給率が高まります。

商品案内「さんぼんすぎ」では、食料自給率向上のために東都生協(コープ)の商品の中でもとりわけおすすめしたい商品に、国産応援表示をして案内しています。多くの組合員が国産応援商品をくらしに取り入れることで、日本の農業・畜産業・水産業・加工メーカーを応援し、食の未来づくり運動を広げていく大きな力になっていきます。

国産応援
国産原料を積極的に使用していることが一目でわかり、一人ひとりの組合員が「国産」を意識して利用しやすいように、国産応援マークを付けています。国産応援マークの基準は、国産原料を60%以上(商品重量比)していることです。

食料自給率についてもっと知ろう

国内の食料消費が、国内の農業でどの程度まかなえているかを示す指標──それが食料自給率です。

食料自給率をはかる「3つのものさし」

①重さで計算
「重量ベース自給率」
国内生産量・輸入量など、その食料の重さそのものを用いて計算した自給率の値。米・野菜・魚などの品目別自給率や穀物自給率を示す場合に使われます。

②カロリーで計算
「カロリーベース総合食料自給率」
重さが異なるすべての食料を足し合わせ計算するために、その食料に含まれるカロリーを用いて計算した自給率の値を「カロリーベース総合食料自給率」といいます。一般的に「食料自給率」というときはこれを指します。

③生産額で計算
「生産額ベース総合食料自給率」
カロリーの代わりに経済的価値である価格を用いて計算した自給率の値です。