第22回東都生協平和のつどい~だれもがピースメッセンジャー~開催報告
第22回東都生協平和のつどい~だれもがピースメッセンジャー~を、7月18日(土)、世田谷区立烏山区民会館ホールで開催しました。次世代に歴史の事実を伝え、平和について学び交流する機会として、組合員からの平和募金を活用して実施しました。参加者は172人で、そのうち18歳以下は8人でした。
「核兵器も戦争もない世界を次世代に手渡す」ために一人ひとりが考え行動する機会の創出として、サブタイトルを「だれもがピースメッセンジャー」とし、ステージ企画を2部構成で行いました。
第1部の冒頭では、被爆・戦後80年の節目に行われたさまざまな平和企画を動画で紹介し、戦争で犠牲になられたすべての方々へ黙とうを捧げました。戦争の記憶を継承するため、全国の生協組合員が集まって取り組む平和活動「ピースアクションinヒロシマ、オキナワ」に参加したお子さんが登壇し、現地で見て感じたことを報告。戦争の悲惨さを過去の出来事としてだけでなく、自分と同世代の子どもたちの経験に共感をもって、友人に伝えていきたいという決意を語りました。


被爆者証言では、一般社団法人東友会の綿平敬三さんに登壇いただきました。綿平さんは、1歳8カ月の時に広島駅近くで母親と共に被爆されました。原爆により父と弟を失い、母親とも離れて暮らさざるを得なかった子ども時代のこと、原爆症の影響で健康を奪われたこと、そして原爆症認定訴訟について語ってくださいました。

来賓として参加された東友会の皆さんへ、組合員活動で編んだひざ掛け(ピースニット)を贈呈しました。代表理事の家島昌志さんからは、「核兵器の脅威は非常に高まっている。我々の体験をみなさんに広めていただき、残り少ない命を核廃絶のために努力したい」という切実な訴えがありました。

第2部では、毎年組合員から寄せられる戦争体験文集をもとに、俳優で組合員の泉川真理さんが演出を手掛けた朗読劇を上演しました。出演したのは、事前に募集した東都生協組合員とその関係者による「ピースメッセンジャー」18人(内、3人は18歳以下の小・中学・高校生)です。結成から3カ月の間に3回の稽古を重ねて本番を迎えました。朗読劇は、峠三吉の「原爆詩集『ちいさい子』」で始まり、全国各地での戦争体験13篇と平和のメッセージをモノローグ風に構成して上演しました。
朗読劇の出演者からは「東友会の方々の前で戦争体験を丁寧に読む大切さを感じました」「朗読劇への参加で平和への思いが強まり、記憶を継承する意義を感じました」との声がありました。
ステージ企画最後は、東都生協組合員の松林潤子さんのギター伴奏と進行で「手のひらを太陽に」を、出演者も客席も一体となって歌い、平和への思いを共有しました。

参加者からは、「直接被爆者から体験を聞くのは初めてで涙が止まりませんでした」「(朗読劇の一節)『平和って簡単じゃない』はその通りで、改めて平和について考える良い機会になりました」といった感想が寄せられました。
ステージ企画の前後の時間、会場2階ホワイエでは、「原爆と人間」パネルの展示や、受付で渡したしおりに平和の願いを書いたりする体験コーナーを設けました。

「核兵器は人類と共存できない」と身をもって訴える被爆者・東友会のみなさんと共に、核兵器も戦争もない世界に向けできることを考え行動していきましょう。
(第22回東都生協平和のつどいの動画は、東都生協「食」の学校で視聴することができます。)
産直の東都生協「食」の学校 ⇒ https://www.tohto-shokunogakko-plus.com/
<注釈>
※一般社団法人東友会とは東京に住んでいる被爆者によって、1958年11月に結成され、東京都知事より被爆者の相談事業を委託されている被爆者団体。
※ピースニットとは組合員が平和を願って編んだモチーフ編みをつないで作るひざ掛けのことで、1988年からこれまでに13,000枚以上を東友会の方々に贈る交流を続けています。
※戦争体験文集&平和募金企画参加者感想文集 組合員本人や家族から聞き取った内容を寄稿した戦争体験、平和募金企画報告、参加者の感想をまとめた冊子を毎年発行して希望する組合員に配布しています。


