活動方針・事業計画

2030年ビジョン

食と農の感動体験を通じて、みんなの未来をしあわせにします。

「未来を支える力」こそが、東都生協が存在している価値
私たちは1973年の設立以来、「産直」「協同」「民主」─ いのちとくらしを守るために─ を基本理念に、日本の農業を守り、食料自給率の向上を図る課題を掲げ、食と農を基軸にした事業と運動を積み重ねています。組合員、生産者・取引先、職員が一緒になって生産・流通・消費のあり方を問い直し、豊かな食を創造する「食の未来づくり運動」の実践で、社会や消費者のくらしに貢献し、「未来を支える力」になることが、東都生協が存在する価値です。
2030年に向けてSDGs がめざす持続可能な社会づくりが求められる時代だからこそ、これまで果たしてきた存在価値の重要性を強く認識し、新たな社会をつくる責務を全うすることが、東都生協につどう私たち組合員、生産者・取引先、職員に求められています。
「食を選択する力」を養い、人と自然が調和した持続可能な食と農の実現をめざす
いま、私たちの食卓は気候変動や環境汚染などによる食料不足の危機、食べ物の大量生産と大量消費型の流れに、安全・安心を担保する生産がみえづらくなっています。また、世界規模でのウイルス感染症の拡大は、輸入に頼る食料確保に大きな危機感を抱かせました。私たちは、今まで以上に食の安全・安心への意識を高め、あらためて国内農業と国産品の重要性を強く認識し、健全な食の提案、都市と農村のつながり、さらには飢餓と飽食など世界規模の課題までを網羅した食と農への学びを深めることが重要です。
食と農が持つ可能性は多様です。農福連携は高齢者や障害者の雇用や生きがいの創出にもつながります。土に触れ、自然を感じる農業体験は食への感謝や自然への謙虚さが育まれ、社会の豊かさを考え、「食を選択する力」を養います。
2030年ビジョンでは、食と農の可能性を最大限に引き出し、あらゆる世代に向けた食育の提案、食卓と農業をつなぐコミュニケーションの活性化、感動を生み出すさまざまな体験を提供することで、人と自然とが調和した持続可能な食と農の実現をめざします。
2030年ビジョンの先に、地域の、日本の、世界の人々のしあわせがある
私たちがめざす2030年は、現状のできていないことの裏返し、これから起こることを受け入れるだけの「そこにある未来」ではありません。私たちが手にする未来は、多様な人が集まり、つながっていく場を創り出すことで、新しい価値が創造される「まだそこにない未来」です。
私たちは、組合員、生産者・取引先、職員が協同する組織力を生かし、地域や社会とつながり、家族の、地域の、日本の、世界の人々のしあわせな未来を視線の先に置き、多様な人々がつどい、願いを現実化する基盤となる生協に成長していきます。
組合員、生産者・取引先、職員が一緒にめざす3つのこと
  1. 私たちは、「産地直結」の強みを生かし「未来ある子どもたちの健やかな成長」「どの世代も生き生きと輝くくらし」「地球環境の保全」を実現させる消費者をリードします。
  2. 私たちは、組合員の切実な願いを正しく受けとめ、都市と農村をつないで食料自給率を向上させ、四季を織りなす豊かな自然と日本の農業を守ります。
  3. 私たちは、組合員、生産者・取引先、職員の一人ひとりの想いを大切にして、どんな時でもつながりを絶やすことなく、社会の課題解決を果たすことで、究極の「ありがとう」の輪を広げます。
組合員、生産者・取引先、職員が一緒に挑戦する6つのこと
  1. 食の未来づくり運動の実践で、社会や消費者のくらしに貢献し、生産と消費の次世代継承を果たします。
  2. 都市と農村を結び、社会の豊かさを考える食と農の学びと交流を推進します。
  3. 地域で多様な人が世代を超えてつどい、子育てやシニアライフなどを支え合うコミュニティを充実させます。
  4. 自然と風土を守り、地球環境と真摯に向き合い、限りある資源を未来につなぐ社会を築きます。
  5. 人々の助け合いの輪を広げ、平和で災害に強い、安心してくらし続けられる地域づくりに取り組みます。
  6. 変化する人々のくらしを支え、仕事を通じた社会貢献で、誰もが生きがいを持って働ける環境をつくります。

以上