JAやさと米作り体験2025開催報告

今年も「JAやさと米作り体験2025」を以下の日程で開催しました。

5月11日(日)田植え・5月25日(日)草取り・6月8日(日)草取り・6月22日(日)草取り

7月21日(日)草取り・9月21日(日)稲刈り・9月27日(土)脱穀・10月19日(日)収穫祭

この企画は田植えから収穫まで、ほとんど機械を使わず行う企画です。

JAやさと、NPO法人アグリやさとの協力を得て1989年から毎年開催しています。

今年で37年が経過しました。

毎年たくさんの組合員とその家族が参加をする大人気の企画となっています。

今年も25組68人が登録しました。 (今年ののべ参加人数542人)

はじめて参加する組合員や企画開催当初から参加をしているベテランの組合員まで老若男女、様々な世代の組合員が参加しています。

長い歴史の中で、ベテラン組合員が運営スタッフとして登録をして、企画以外の日に田んぼの管理や、また新たに参加した組合員への作業指導などを行なっているのもこの企画の特徴です。

今年も新たに2組の家族が運営スタッフとして登録し、10組29人となりました。

はじめは知らない同士が参加し、企画が終了するころにはやさとの職員や組合員同士も田んぼの作業を通じて交流が深まっています。

収獲したお米は、参加した回数により参加者で分配します。

今年の収穫量は624kg(約10俵)で昨年より2Kg多い収量となりました。

【参加した組合員の声です】

・自分のように東京生まれで田んぼや畑に縁遠かった人は、一度参加されると、土の匂いや感触、農業の大きさや醍醐味が味わえます。日本の農業が危機に直面している今こそ体験してほしい企画です。

・日本人の主食である米を守るため、広い年代の人々に稲作を体験して欲しい。また、自分の口に入る作物がどのようにして出来ているのか知る上でも、貴重な経験となります。

・真夏の作業は大変ですが、毎日食べているお米ができるまでの作業を体験できることは素晴らしかったです。特に、米不足、米の高騰の時期で、米についてとても考えさせられました。

・とても楽しかったです。

・毎回、お昼ご飯も美味しかったです。

・尻もちついちゃったので、シャワーも入れて良かったです。

・また、来年もぜひ参加したいです!ありがとうございました。(小学4年生男子より)

【アグリやさと代表の柴山さんからのメッセージです】

 昨年から引き続きコメの価格高騰がニュースになっています。今年は昨年よりもさらにお米の流通の買い入れ競争により生産者価格が高くなりました。ここ八郷でも、昨年より4割程お米の生産者価格が高くなっています。多分お米の生産者も、予想を超えたコメの価格だと思います。「お米がこんなに高くていいのか」ということも考えます。消費者価格が高くなってしまうからです。生産者も稲づくりが継続できるような納得できる価格、消費者も安心して購入ができる価格になったほうが長期的に見ていいことだと思います。

  あと何年かしたらお米を作る高齢農家が引退を迎え、担い手不足になって田んぼの耕作維持が難しくなり、再びおコメ問題が起こるような状況下にあります。

国の農業政策「お米の担い手をどうするのか、田んぼをどう守っていくのか」、この問題を消費者の皆さんにも知っていただきたいと思います。

5月田植え
草取り作業
田んぼの生き物調査
9月稲刈り
10月収穫祭
収穫米の配付の様子(収穫祭)
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