連続テレビ小説「虎に翼」で伝える憲法の力
1月25日(土)に弁護士の長尾詩子さんに講師をお願いし、オンラインで憲法学習会を実施しました。当日は46人の参加がありました。
長尾先生は組合員向けの法律相談を担当されていますが、今回は連続テレビ小説「虎に翼」のストーリーとそのモデルとなった登場人物や事件とを照らし合わせながら、法律はわたしたちの生活とどうつながっているのかを解説いただきました。
特に、結婚した女性の権利や子どもの親権など民法と関連の深い部分については、明治憲法下の民法の条文とドラマの具体的なエピソードとを照らし合わせ、丁寧に解説していただきました。登場人物それぞれの価値観の背景には当時の民法があったことがよくわかり、何気ないセリフがとても意味深いものであったことを再認識しました。最後に「憲法13条と14条と9条はしめ縄のようなもので3本あるから良い」と締めくくられたのが印象的でした。
終了後は、参加者から日本国憲法が76年間一度も改正されていない理由と改正されるべきポイント、現在の弁護士の男女比について質問があり、こちらも丁寧に分かりやすくお答えいただきました。私たちは「憲法のもとで生活を営んでいる」ということを改めて実感した学習会となりました。
【参加者の感想】
・ドラマのシーンを思い出しながら楽しく憲法について考えることができました。憲法改正に対するご意見についても非常に勉強になりました。選択的夫婦別姓、まさにこれからの課題ですね。
・ドラマのシーンを思い起こしながら拝聴しました。ドラマに書かれていない脚本や当時の状況などもお話を頂き、彼女や先輩方の努力に感謝したい思いです。
・名シーンや名ゼリフの時代背景や、法律の問題点も実際の判例をあげながら説明して下さり、とても分かりやすかったです。難しい憲法についても、当たり前だと思っていた私たちの権利を守る、保障するものだと分かり、もっと学ぶ必要を感じました。