プレスリリース

2017.06.30

日本の種子(たね)を守る会設立総会のご案内

◆東都生協理事長も発起人として関わっています。開催まで日数がありませんが、多くの方の参加をお待ちしています。

 戦後の日本の食と農を支えてきた主要農作物種子法(以下種子法)廃止法案が成立し、2018年4月に廃止されることになりました。この種子法はコメや大豆、麦などの主要農作物の種子の生産と供給を守るため、戦後1952年に制定され、各都道府県を通じて種子を安定的に生産し、供給する上での国の責任を定めたもので、この法律のもと、日本では地域ごとの土地や気候にあった優良品種奨励制度が確立し、厳密な品質管理の下、農家に安価な価格での種子供給が行われてきました。
しかし、この制度が民間企業の種子事業への投資を阻害しているとして、廃止が突然決まってしまったのです。この廃止により、これまでコメなどの種子の価格が今後、5倍から10倍に高騰し、特定の地域だけで作られていた特産品の種子が維持できなくなり、現在300品種以上あるコメの品種も大幅に減らされることなどが危惧されています。 さらには将来的にモンサントなど世界の種子市場を独占する遺伝子組み換え企業が日本の種子市場に影響を及ぼしていく可能性もありますが、農水省はこれを消費者の選択次第だと言っています。
このままでは日本の農家が大変な状況になります。それは日本の食の安全、食料主権が脅かされることであり、消費者にとっても大きな問題です。
日本は野菜の種子は既に90%海外生産ですが、これまでコメの種子は100%国産で自給し、たくさんのおいしい品種を作り出してきました。私たちは大きな公共財産を失うかもしれない瀬戸際にいます。私たちには前の世代から受け継いだ豊かな財産を将来の世代へとしっかり渡していく責任があります。そのために日本に種子の公共品種を守るための新たな法律が必要ではないかと思います。このような趣旨で「日本の種子(たね)を守る会」の会を下記別紙の通り催したいと思います。

日時:7月3日 午後2時〜4時
場所:参議院議員会館講堂

東京都千代田区永田町2丁目1−1 アクセス案内
  最寄り駅:永田町駅(地下鉄 有楽町線・半蔵門線・南北線)、国会議事堂前駅(地下鉄 丸ノ内線・千代田線)
参加費:1,000円
申込み方法:下記ホームページの申込みフォームからお申込みください。
日本の種子(たね)を守る会 申込フォーム

設立総会次第
第1部 記念講演
西川芳昭龍谷大学教授
「種子の多様性を守る——人間と植物の共生の視点から」
第2部 総会
1. 発起人代表 八木岡挨拶
2. 設立について 設立趣意書の採択
3. 会則について
  4. 事業計画・執行体制について
5. 新会長挨拶