2025.01.01
新年のごあいさつ

理事長 風間 与司治
年頭に当たり、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
昨年は、大地震、豪雨といった自然災害が頻発し、あらためて防災意識の重要性を認識させられた一年でした。地球温暖化に起因する深刻な影響は、農業をはじめとする第一次産業にも多大な被害をもたらしており、脱炭素社会への歩みを緩めてはなりません。
平和という視点から世界に目を向けても、戦争や紛争、分断と対立が収まる気配はありません。それでも核なき世界を訴え続けてきた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞は、私たちに大きな勇気を与えるものとなりました。被爆80年を迎える本年、平和と持続可能な社会に向けて実りある時間をつくっていきたいものです。
産直が関わる国内の農業に目を向けると、農村の高齢化と人口減少が目に見えて加速しています。買い支える消費行動に加えて、都市消費者として生産活動や農村への関心、関与を深めることが肝要です。同時に、食を巡っても次世代を担う若者たちとの協働も交えながら、食と農の発信力や企画力を磨いていくことで新時代を切り開く力をつけることが、産直生協としての今日的、社会的な役割です。食への不安を解決するためにも、志を同じくする人々と大きなうねりをつくっていきたいと思います。
最後に、2025年は2回目の国際協同組合年に当たります。協同組合への関心を高め、その認知を広げることでSDGsの達成へ近づくことが期待されます。多くの組合員の皆さまと共に「協同」を旗印にした一年にしていきたいと願っています。
2025年1月1日
東都生活協同組合
理事長 風間 与司治