日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)のノーベル平和賞受賞に寄せて
私たち東都生協は、日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞のご受賞に、心からお祝いを申し上げます。
「核兵器のない世界」の実現を目指し、被爆証言を通じて地道かつ粘り強く訴え続けてこられた日本原水爆被害者団体協議会の活動に深く敬意を表します。
生活協同組合は「平和とよりよい生活のために」をスローガンに掲げ、戦争も核兵器もない世界を目指し、さまざまな活動に取り組んでいます。
東都生協は設立以来、身近な地域で平和の尊さ、いのちの大切さを考える活動に取り組むとともに、被爆者援護法制定・改正に向けた署名活動や核不拡散条約(NPT)再検討会議など国際会議への代表派遣、ヒバクシャ国際署名、日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名など、被爆者と市民の思いを日本政府や国際社会に届けるさまざまな活動で、日本被団協をはじめ全国の生協や団体と協同してきました。
一般社団法人 東友会(東京都原爆被害者協議会)の皆さまに組合員が毛糸で編んだ膝掛けを贈呈する交流活動は36年続いています。また、次世代に歴史の事実と平和の大切さを伝えていくために、平和について学び、交流する機会として「東都生協平和のつどい」を毎年開催し、今年で20回を数えます。
日本被団協のノーベル平和賞受賞は「平和なくして生協なし」との考えの下に活動する私たちにとっても喜ばしいことであるとともに、核が世界を脅かす現実が今も変わらないことを切実に感じさせられることになりました。
このたびの受賞が核兵器廃絶と世界平和の実現への一歩につながることを願ってやみません。この受賞を機に、人類共通の悲願である戦争も核兵器もない平和な世界の実現に向けて、引き続き、被爆の実相や核廃絶への思いを国内外に伝える取り組みを進めてまいります。
2024年10月14日
東都生活協同組合
理事長 風間 与司治