プレスリリース

2023.08.25

「トルコ・シリア地震 緊急支援募金」へのご協力ありがとうございました

2023年2月6日に発生したトルコ・シリア地震とその余震では、5万5千人以上が犠牲になり、150万人以上が家を失うなど甚大な被害が発生しました。さらに物価高騰が追い打ちをかける中、今も多くの方々が苦しい生活を強いられています。

一刻も早く、一人でも多くの命が守られるように、東都生協は2月27日より「トルコ・シリア地震 緊急支援募金」を実施しました。2023年2月27日から6月2日までの受付期間に、組合員の皆さまから327万6,800円の募金をお寄せいただきました。

お預かりした募金は、認定NPO法人 国連WFP協会を通じ、両国の被災者の方々への食料支援に活用されます。


左記写真の最後尾にいた女性・シェイマさん。テントの中で、子どもたちと温かい食事を楽しんでいます ©WFP/Giulio d'Adamo

左記写真の最後尾にいた女性・シェイマさん。
テントの中で、子どもたちと温かい食事を楽しんでいます
 ©WFP/Giulio d'Adamo

国連WFPの移動式キッチンの前で、温かい食事(豆スープと野菜入りご飯)の受け取りを待つ人々 ©WFP/Giulio d'Adamo

国連WFPの移動式キッチンの前で、
温かい食事(豆スープと野菜入りご飯)の受け取りを待つ人々
 ©WFP/Giulio d'Adamo

【国連WFP協会様からのメッセージ】

2月6日未明、トルコ南部からシリア北部にかけての国境沿いで大地震が発生し、国連WFPは直後より緊急食料支援を開始しました。

トルコで支援を受けたのは、南部・被災地に居住していたトルコ人やシリアからの難民です。またシリアでは、首都アレッポなどの政府支配地域と、北西部の反体制派支配地域、両方のシリア人に支援を届けました。

2月6日時点に両国で支援した人の数は6,500人、2日後の2月8日には倍近くの6万4,000人となり、その後日を追うごとに支援者数は増加し、4月11日時点で、370万人にのぼりました。

国連WFPが提供したのは、サンドイッチなどのすぐに食べられる食料に加え、栄養強化されたデーツバーといった栄養補助食品、さらに炊き出しなどの温かい食事です。また、1家族数日分の食料セットも配布されました。加えて、小売店などが再開し始めた地域では、食料購入のための現金支援も開始しました。

なお、国連WFPは特に緊急時、輸送や物流といったロジスティックスおよび情報通信の分野において人道支援機関の中でリーダーの役割を担っており、このたびの地震に際しても、輸送通信支援を実施しました。

震災直後は、トルコからシリア北西部へのアクセスが課題となっていましたが、徐々に改善され、3月13日時点で338台のトラックがトルコからシリア北西部に入り、食料をはじめとした支援物資を届けました。

国連WFPの支援は4月以降も続きましたが、トルコでは緊急支援は5月末で終了し、以降は生活再建に向けた自立支援に移行しています。またシリアでは、地震の緊急支援は、地震前から実施されていた国の緊急支援プロジェクトの中に組み込まれ、今年いっぱい続けられる予定です。そのうち約80万人が地震の被災者です。しかしシリアでは、食料や燃料の価格高騰による資金不足により、7月から全支援対象者550万人に提供していた食料や現金支援を300万人に削減せざるを得なくなりました。この措置は、すでに通常の半分の配給でかろうじて生活している人々に深刻な影響を与えることになります。

このたびの皆さまの温かいご支援に心より御礼申し上げますとともに、どうか引き続きシリアをはじめとした地震被災者の方々に、お心寄せをいただけますと幸いです。