農業からもっと学ぼう! 子どもから大人まで 交流訪問

産直青果

輸入食品への有害物質の混入や、繰り返される食品偽装など、消費者の「食」への不信や不安がかつてなく高まっています。大量生産・大量消費、効率優先という企業本位の社会にあって、生産と消費の現場が遠ざかり、生産者と消費者、お互いの顔が見えなくなってきていることも大きな原因の1つ。
「地産地消」や「スローフード」が見直されるのも、不安を解消したいという消費者の願いのあらわれなのかもしれません。

「産直」を理念に掲げる東都生協(コープ)では、生産者と消費者をつなげる交流の場として、設立以来「産地・メーカー交流訪問」をすすめています。「私たちの商品は、どんなところで、どのようにつくられているの?」生産現場を訪問したり、農業体験をした組合員(消費者)から、現地で直接見て、聞いて、触れて、「大変感激した」「勉強になった」「熱意が伝わった」との声がたくさん寄せられています。

東都生協では「交流・訪問2万人運動」と名付け、生産者やメーカーとの「顔とくらしの見える交流」を通じ、お互いの事情を分かり合うことで生産者と消費者との信頼ときずなを深め、食生活の見直しやくらしの改善につなげていく取り組みを積極的に推進しています。

交流訪問で生まれる納得と安心

東都生協(コープ)には、地域ごとに地域委員会やブロック、とーと会といった組合員の集まりがあり、そこが主体となって産地やメーカーを訪ねる交流訪問を企画しています。それぞれの企画を通して組合員が生産現場を訪問し、収穫などの農業体験やさまざまな交流を通じて、「食」と「農」への関心と理解を深めていきます。

産地・メーカー交流訪問には、組合員とその家族なら誰でも気軽に参加できます。参加した後、訪問した生産者の顔を思い浮かべながらその産地の農作物を食べる時、きっとひと味違うおいしさに出会えることでしょう。

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交流・訪問2万人運動

楽しくて勉強になる企画が年間270件、参加者数は2万4千人!

東都生協(コープ)の産地交流は、地域で企画する交流訪問以外にも、苗植えから収穫までを行う農業体験コースや、宿泊を伴う交流訪問、ちょっとまじめな「公開監査」や「視察」など、規模も種類も本当にいろいろ。その数はなんと年間270件、参加者数は24,000人以上に及びます。

産地に行く以外にも、生産者を招いての料理講習会、学習会、交流会、おまつりなど楽しい企画が満載です。牛乳の産地で乳搾りなどを体験して牛とふれあった子どもが、今まで飲めなかった牛乳を飲んでみようと思う。生産者の熱い思いに触れた組合員が、日本の農業を守ることの大切さを実感する。とれたての野菜の本当のおいしさに感動する。

生産者の思いを感じながら、楽しく「食」と「農」のあり方を考えられるこれらの交流は、お子さまの食育にもきっと役立つはず。ご家族みなさんで参加してみてはいかがですか?

訪問交流のいろいろ

みんなの目で食材の安全をチェック 「公開監査」

消費者と生産者のコミュニケーションの1つが、公開監査。生協組合員、職員、専門家、他の産地の生産者などが監査人となり、対象となる産直産地を監査します。監査内容は「農薬の使用など東都生協(コープ)との取り決めどおりに、産直農畜産物がきちんと生産されているか」「ほかのものと混ざらずに届けられているか」など。

2001年に始まったこの取り組みでは、普段の生活では見えない生産や流通の過程を自分の目で確かめ、飛び交う情報に惑わされず、消費者自らが食のあり方を判断する目を養うことができるのです。

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