やぶきたみどり大特集
私の生き方をつくる人生の先輩

 就農して今年で6回目の新茶の収穫になります。燃えるような新芽を前に私はつくづく幸せだと感じます。父や最近他界した祖母、生産者仲間たちなど多くの先輩から農業技術だけでなく百姓としての生きざまを学び、私自身の生き方の方向性が形成されつつあります。農業分野を含め社会全体に暗い話題がありますが、やはり人と人とのつながりによって希望の光が見出せるのではないでしょうか。それと同時に人のつながりのなかで守られてきた価値観や伝統など何を大切にすべきか、受け継ぐべきかを人生の先輩たちとの交流の中で見出しています。
 「食」は、食べる人の生命を維持するだけでなく、生命に活力を吹き込んでくれます。それは自然のエネルギーであり、植物の持つ生命力であり、生産した人の想いです。私達は食を通して自然とつながり、自然の鼓動の一部となります。想いを込めてつくったお茶が飲む人の心と身体を温められたらと願っています。

杵塚歩
食の未来へつなぐこだわり

 輸入農産物の農薬汚染問題を筆頭に食の安全・安心を脅かすニュースが毎日のようにメディアを賑わせる今日、80%もの国民が国産の農産物を食べたいと願っています。しかし農村は大きな壁に直面しています。つくれどつくれど再生産に見合わぬ低価格に苦しむのは日本には価格保障が無いからです。結果的に若者は村を去り、高齢化の波が押し寄せます。わが地域「瀬戸谷(せとや)」は藤枝市の面積の強を占めていますが、人口は2861人と市の人口の2.3%しかありません。農業者664人のうち65歳以上が52%、75歳以上が20%、そして2000~2005年までの5年間で茶農家戸数は17%減、茶の栽培面積は7%減少です。農地は放任され荒地と化しています。これは全国の農村に共通した問題です。
 日本の大地から生産される農作物を食べましょう。それが「赤とんぼ」を守り「ほたる」を守り、美しい里山の自然を守ることにつながるのです。その延長線上でこだわりの農民がつくるこだわりの生産物も良いものです。今年もどうぞよろしくお願いします。

人と農・自然をつなぐ会代表 杵塚敏明
やぶきたみどり
無農薬茶をおいしく飲もう 進化する農薬無散布茶…煎茶本来の味わいを楽しむ中蒸し茶で勝負しています。
土作りへのこだわり 産地の生態系
すっきりと香りある中蒸し茶 生産者から消費者に直接お届け
おいしいお茶のいれかた
次のページへ