生産者からのメッセージ

千葉敏明 田尻産直米部会部会長

JAみどりの田尻産直委員会

 仙台から北北東へ約40km、3万ヘクタールに及ぶ農業地帯の田尻は、古くは「本石米」、今は「ひとめぼれ」や「ササニシキ」、「まなむすめ」などの産地として知られています。
 私たちの環境への取り組みは30年以上になります。今、地域住民全体で取り組んでいるのが田んぼや水路の保全管理を行い、有機農業や、化学肥料や化学合成農薬を削減した「農地・水・環境保全向上対策」です。
「ふゆみずたんぼ」農法は、冬や春先に「田んぼ」に水を入れ、稲わらや土の中の有機物の分解を促します。有機物で育ったイトミミズや微生物は土を耕し、柔らかくして雑草の種子を隠します。田んぼの水面には水草が生え、光を遮り雑草の発芽を抑えます。アマガエルやクモは害虫を食べてくれます。生態系を豊かにすれば、安全・安心なお米をお届けできるのです。
 トンボやメダカもたくさん育って農林水産省生物多様性戦略のモデル地域にもなりました。これからも米づくりをはじめ、自然を守り、心癒やされる風景を創っていきたいと思います。

栽培講習会実施風

JA越後中央弥彦支店

 農薬の空中散布をせずに昔ながらの地上防除を続けていたことがきっかけで、東都生協とお米の取引が始まったのが15年ほど前です。種まきから栽培技術を統一して作ったお米は、品質が均一で安全・安心。どなたが食べてもおいしく味わってもらう弥彦自慢のこだわりの米です。
 環境に配慮した米づくりを心がけ、弥彦の周辺の地域でも農薬の空中散布は無くなりました。2001年には全国環境保全型農業推進コンクールで奨励賞を受賞することもでき、今では環境保全型農業の先進地として認められるほどです。
 農薬を使わない栽培では、雑草も多く生え、草取りにも苦労しますが、雨の日も風の日も嵐の日も、愛情・愛着を持って自分の子どもを育てるように、時にはやさしく、時には厳しく管理をして、稲の顔を見ながら日々米づくりに励んでいます。
 これからも地域総合産直をめざして、新しい時代の農業のあり方を求めて取り組みを続けていきたいと思います。