プレスリリース

報道各位
2016.09.19

北朝鮮の核実験実施に対し抗議文を送付しました

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)は2016年9月9日、通算5回目となる核実験の実施を発表しました。
東都生協は「朝鮮半島と近隣諸国との軍事的な緊張を高めるばかりか、唯一の被爆国である日本の被爆者をはじめ、核兵器廃絶を求める世界の人々の願いを踏みにじるものとして断じて容認できない」などとする抗議文を、北朝鮮の金正恩国務委員長宛てに9月19日付で送付しました。
抗議文全文

2016年9月19日


朝鮮民主主義人民共和国
国務委員会 委員長 金 正恩 閣下

朝鮮民主主義人民共和国の核実験に抗議します


私たち東都生活協同組合は、日本国の首都・東京を中心として、23万余の組合員が協同し、いのちとくらしを守るため、よりよいくらしと平和な世界の実現を目指して活動する消費生活協同組合です。

貴国は9月9日、通算5回目となる核実験を強行しました。今回の核実験は、新たに開発した核弾頭の威力を判定するための核爆発実験としており、今年に入り2回目の核実験となります。貴国の行為は朝鮮半島と近隣諸国との軍事的な緊張を高めるばかりか、唯一の被爆国である日本の被爆者をはじめ、核兵器廃絶を求める世界の人々の願いを踏みにじるものとして、断じて容認できるものではありません。

今回の核実験は、貴国の核開発放棄を求めた累次の国連安全保障理事会決議、6カ国協議の共同声明、日朝平壌宣言に対して明確に違反しており、国際的な核不拡散体制に対する重大な挑戦です。また貴国は、8月24日の潜水艦発射弾道ミサイル発射に続き、9月5日には中距離弾道ミサイル3発を連続発射し、日本の排他的経済水域に落下させました。こうした一連の行為は、国際社会の平和と安全に対して重大な脅威を与えるものです。

私たちは、貴国の度重なる核実験を暴挙として強く抗議するとともに、貴国が今後計画されている全ての核実験、核兵器開発、核兵器運搬手段の開発を中止するように求めます。併せて、貴国が核兵器の廃絶に向け、国際社会に対し平和国家としての責任を果たしていくように強く求めるものです。

東都生活協同組合
理事長 庭野 吉也