プレスリリース

2016.01.25

「Non-GMO飼料」への「GMO不分別飼料」混入事故のお詫びとお知らせ

飼料会社2社において区分管理ミスが発生し、GMO(遺伝子組換え作物)不分別の飼料が一部混入したことについて、取引先から報告を受けました。事故の概要と、東都生協にて調査した結果を以下にご報告させていただきます。併せて、組合員の皆さまにご迷惑とご心配をおかけしておりますことを、心よりお詫びいたします。
※言葉の意味:
①Non-GMO=「非遺伝子組換え」を表記しており、そのために、「遺伝子組換えでないもの」について分別した管理をしています。
②GMO不分別=「遺伝子組換え」のものと、「非遺伝子組換え」のものについて分別した管理をしていません。

1.GMO不分別飼料の混入事故概要
(1)2015年12月28日に飼料会社[㈱J-オイルミルズ]より、自社製造のNon-GMO飼料用の大豆かすが物流会社[㈱上組(かみぐみ)]の倉庫を経由して出荷する際、区分管理ミスにより509t中128t(飼料混入割合で25.15%)のGMO 不分別大豆かすが混入したことについて、プレスリリースと出荷先産地への報告がなされました。報告先には、東都生協の牛乳と卵の産地も含まれていることが該当産地からの連絡と調査で明らかになりました。

(2)1月8日に飼料会社[伊藤忠飼料㈱]がNon-GMOトウモロコシを自主検査した結果、GMO トウモロコシが検出され、輸入業者[千葉グレーンセンター㈱]の委託先倉庫を調査したところ、区分管理ミスにより1,400t中55t(飼料混入割合)で3.93%のGMO 不分別トウモロコシが混入したことについて、飼料会社より1月11日に出荷先産地への報告がなされました。報告先には、東都生協の鶏肉の産地も含まれており、該当産地からの連絡と調査で明らかになりました。

2.調査結果
・東都生協で調査したところ、以下の内容で混入したことが明らかになりました。なお、混入したGMO不分別飼料は畜産飼料として国が認可している物であり、いずれの産地も事故判明後、速やかにNon-GMO飼料への切り替えを行ったことを確認しました。

・飼料への混入割合
  ●牛乳用飼料 飼料全体に占める「大豆かす」10%×GMOの飼料混入割合25.15%=混入率2.52%
  ●卵用飼料 飼料全体に占める「大豆かす」20%×GMOの飼料混入割合25.15%=混入率5.03%
  ●鶏肉用飼料 飼料全体に占める「とうもろこし」30%×GMOの飼料混入割合3.93%=混入率1.18%

・飼料への混入期間とNon-GMO飼料への切替日 ※千葉北部酪農協については該当飼料給餌と切替日が同一になります。

産地 商品名・規格 当該飼料混入期間 飼料切替日
千葉北部酪農農協 八千代牛乳1ℓ 2015年11月20日~12月31日 2015年12月31日
千葉北部酪農農協 八千代牛乳500ml 2015年11月20日~12月31日 2015年12月31日
千葉北部酪農農協 八千代びん牛乳720ml 2015年11月20日~12月31日 2015年12月31日
新生酪農 信州あづみのノンホモびん牛乳900ml 2015年12月11日~12月30日 2015年12月31日
小幡養鶏 産直たまご6個 2015年12月8日~12月30日 2015年12月31日
小幡養鶏 ひたち野穂の香卵6個 2015年12月8日~12月30日 2015年12月31日
小幡養鶏 ひたち野穂の香卵10個 2015年12月8日~12月30日 2015年12月31日
秋川牧園 秋川牧園の若鶏ムネ200g 2016年1月5日~1月17日 2016年1月18日
秋川牧園 秋川牧園の若鶏モモ200g 2016年1月5日~1月17日 2016年1月18日

※新生酪農製造の「酪農家限定低脂肪牛乳1ℓ」については生産者が異なり、該当飼料の使用はありません。

3.該当商品への対応について
・食品に対して国が提示しているNon-GMOのガイドラインは「意図せざる混入率5%未満」となっています。飼料にこれを当てはめた場合、牛乳と鶏肉は5%未満であり、卵は5.03%(超過0.03%)でした。今件の混入事故が、飼料会社の責任による混入事故で産地責任ではないこと、一時期の給餌であったこと、混入割合が僅かであったことに加え、安定した産地経営を今後も応援・推進する必要があることから、組合員の皆さまへの供給を継続する判断に至りました。

・秋川牧園産若鶏肉および若鶏加工品につきましては、該当飼料を給餌した鶏肉の加工品が継続的に出荷されます。つきましては2月4回の商品案内よりNon-GMO表記を外して商品の供給を継続します。

・東都生協では、畜産産地に「東都生協畜産産地ガイド」の提出を毎年お願いし、飼料内容とNon-GMO飼料に関しては証明書などで確認を行っています。産地も飼料購入伝票や証明書などを基にNon-GMO飼料の確認をしながら給餌してきている中で、今回の飼料会社の管理ミスによる混入は、Non-GMO運動への信頼を揺るがしかねない事故です。組合員が安心して商品を選択できる信頼性を確保するためにも、今後は、飼料会社へ分別管理徹底の働きかけをNon-GMO運動を展開している他団体と連携して行っていきます。

東都生協は組合員の声に応えた生産物をお届けするために、今後も真摯な物づくりをしている生産者団体と共に「食の未来づくり」を推進し、産直の事業と運動に取り組んでまいります。

配付チラシ「『Non-GMO飼料』への『GMO不分別飼料』混入事故のお詫びとお知らせ」