


日本の伝統的な食生活は「ご飯」を主食として、大豆、野菜、魚など国内で生産・漁獲される素材を使い、しょうゆ、みそ、だしなどで調理・味付けされた副食という組み合わせが典型的でした。昭和50年頃にはその伝統的な食生活に、畜産物や果実などがバランスよく加わった健康的で豊かな「日本型食生活」が実現しました。
しかしその後、食の欧米化が進むと、肉類や油脂類の摂取量が増える一方で、お米や野菜の需要は減り、同時に栄養バランスも崩れてしまいました。それに伴い肥満や生活習慣病が増加し、健康に関心が高まりつつある今、「日本型食生活」があらためて見直されています。
食べることは生きることです。一人ひとりが「食」に興味を持ち、「食」に対して主体的に向き合い、「食」を通して生きる力を存分に発揮して、健康な心と体をはぐくむ。それが「食育」です。
東都生協では「農から学ぶ食育」という考えにそって、農業の現場や地域の伝統の食文化に直に触れ、生きた情報を学ぶ企画を立てています。料理教室ひとつとっても、それは単においしい料理を学ぶだけではありません。生産現場の事情や食材の表示など、食の知識やスキルの向上を心がけた内 容です。
産地とのつながりの強い東都生協だからこそ、実現できる食育は、子どもたちにとっても大きな財産となるでしょう。
たくさん開かれている試食会や料理教室の中には、伝統食や地方の特産品を使った郷土料理の教室があります。
伝統的な食材を使った料理を学び、味わうという体験を通して、地域の食文化に触れることができます。さらにその食べ物を作る人々と交流して、生産の苦労や工夫・技術を知り、環境との共生の難しさ、自然の中で生命をはぐくむ尊さを実感します。そして、人と人とのつながりの中で、産直が成り立っていることを理解するのです。
地域の伝統文化に直に触れ、食の大切さや楽しさを感じることができる生きた活動です。








