農から学ぶ食育

いのちをはぐくむ食を次世代へ

国は消費者に日本型食生活など健全な食生活の実践を促すとともに、食育を通じて食や農林水産業への理解を深める取り組みを進めています。農林水産業体験を経験した国民の割合を2018年までに35%にすることなどを目標に掲げ、国産農林水産物の消費拡大につなげようとしています。

食と農を事業と運動の機軸に置く東都生協(コープ)は、設立以来取り組んできた産地・メーカー交流訪問の実績を生かし、2014年には農林水産省主催のフードチェーン食育活動推進事業に参加。食料の生産から消費まで食についてさまざまな体験をする場を設けています。
7月〜12月には産直産地のJAやさと(茨城県)と共に、大豆の種まき、草取り、収穫、加工、消費までの農作業体験に取り組み、全4回延べ63人(28家族)が参加しました。

『JAやさと』との継続的農作業体験「大豆」コース

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茨城県石岡市にある畑を借り大豆を植えました。
JAやさとの指導員などに教わりながら、畑に、指で穴を空け、2粒ずつ大豆を入れ、そっと上から土をかけました。

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大豆を植えてから3カ月。大豆も青々と実り、枝豆が収穫できました。
大地にしっかり根を張った枝豆は親子で引っ張ってもなかなか抜けませんでした。

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枝豆収穫から約1カ月半後。枯れて適度に乾燥した大豆を収穫しました。

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7月に種を蒔いてから約半年後、自分たちで育て収穫した大豆で、手作りの豆腐を作りました。

参加者からは、「生産から消費まで一貫した体験ができる」「子どもが土いじりを通じ、食べ物はどのようにしてできるか体験できてよかった」などの感想が寄せられました。親子での農業体験は、家庭での食育推進の基盤作りにもなっています。