みんなの活動:これまでの活動報告

食と農
  • 食と農をつなげていく実践活動に取り組んでいます。
  • 食の安全と食料自給率を高める取り組みをすすめます。
産直米を食べて田んぼを元気に-田んぼの生きもの宣言-

たじり田んぼの生きもの宣言

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その昔日本人は、たくさんの生きものを育む田んぼをまん中にくらしてきました。田んぼの周りには、里山や沼、川があり、それらが生きものたちのゆりかごとなって、命を育んでいたのです。

いつしか農薬と化学肥料に頼った農業になり、田んぼで当たり前に見かけた、トンボやカエル、メダカたちが姿を消し、彼らが息づいていた風景が懐かしくさえ感じられるようになってしまいました。

そして今、農業が持つ多面的機能が見直され、生きものたちへまなざしが向けられるようになってきています。

たくさんの生きものが息づいている田んぼを未来につなげたい、そんな願いを込めて、私たちは田んぼの生きもの宣言をしました。

親子で生きもの調査 たんぼの生きもの 05%20kansei.jpg



■たじり田んぼの生きもの宣言


私たちの未来に見えている風景は、四季折々に美しく姿を変える田んぼの中に、たくさんの鳥や虫、草花に囲まれて、食べる人を思いながら働く農家の姿です。そして、食卓で楽しく語らい、そこで育った生きものやお米をつくった人に思いを馳せることのできる消費者の姿です。私たちは、田んぼの生きものを一緒に調べ、話し合うことで、その未来が確実に訪れることを確認してきました。

私たちは未来の子どもたちにこのままの地球、このままの風景を残し、生物多様性を育み、持続可能な生産を支える水田農業を伝えていくために以下の宣言を行います。


◇安全・安心な田んぼをめざします

◇健全な土づくりを行います

◇環境に配慮した栽培技術の向上に努めます

◇地域の多様な生きものを育みます

◇複合生態系としての「里地・里山」の多様性を維持します

◇田んぼと周辺の環境配慮に努めます

◇地球温暖化防止に貢献します

◇地域の文化を守ります

◇人と人のつながりを大切にします

◇産直活動を広げます


※上記は「たじり田んぼの生きもの宣言」の抜粋です。詳しくはこちらをご覧ください。

たんぽぽ 田んぼに咲く花 いなご



■たじり田んぼの生きもの宣言マーク


たじり田んぼの生きもの宣言マーク このマークは、生物多様性によって人と田んぼが支えられていることを表わしています。背景の色は、水の青、植物の緑、大地の茶です。私たちがめざすべき「なつかしい未来」を象徴しています。



■産地の取り組みを応援しましょう


2009年12月15日、JAみどりの田尻支店(宮城県)で、「たじり田んぼの生きもの宣言」が発表されました。

田尻地域では30年ほど前から農薬の使用を抑えた環境保全型農業をすすめてきました。10年ほど前からは田んぼの生きもの調査を行い、生産者自身が田んぼの生きものたちに目を向けるようになり、5年前からは消費者も一緒に調査を行っています。


そして2009年4月に産地や生協のみならず、流通や精米を担う米の卸業者や行政も加わって、田んぼの生きもの調査プロジェクトを発足し、4回にわたる定期的な田んぼの生きもの調査と数回の話し合いを経て宣言に至りました。これは、日本で初めての、田んぼの生きものと共生した農業をすすめる宣言となります。

生きもの調査 かえる 田んぼの調査



■田んぼの生きもの調査が形になった


カエルやアメンボ、クモなどが害虫を食べてくれ、イトミミズや微生物は豊かな土を作る。そんな生きものたちの力をうまく利用することで、農薬や化学肥料の使用を抑えることができます。

田んぼの生きもの調査を行うことでいろいろなことがわかってきました。冷害の年はトンボの羽化の時期が遅れること、使う農薬の種類によってトンボの数が異なること。まさしく生きものたちは、科学的なデータよりも多くのことを語ってくれます。


生きものを育む取り組みは少数の生産者や一部の田んぼだけで行われるのではなく、田尻のように地域全体で取り組むことが必要です。田尻の生産者の皆さんも、これまでの生きもの調査や、農法への応用など地道な活動が消費者に広まるということで、今回の宣言に大変期待しています。

田んぼの風景 白鳥 マガンの飛び立ち



■生産者のからのメッセージ

佐々木陽悦氏 生産者・田尻地域田んぼの生きもの調査プロジェクト実行委員長

田んぼの生きものが食の安全と環境を語る

佐々木陽悦(生産者・田尻地域田んぼの生きもの調査プロジェクト実行委員長)

宮城県大崎市田尻地域の環境保全型農業は、30年ほど前の水稲の空中散布中止やダイオキシン系農薬排除の運動から始まります。そして、10年ほど前、6月の水田をミジンコを大きくしたような生きものがたくさん泳いでいるのに気がつきました。「タマカイエビ」です。

さらに、ユスリカを食べにツバメが乱舞し、6月末にはメダカやフナの稚魚が泳ぎ、夜には稲を登ってトンボの羽化がはじまります。


生きものは「ウソ」をつきません。生きもの調査をすることで農薬や化学肥料の削減と栽培方法により生きものの種類や数が違い、生きものは食の安全や環境の「モノサシ」となることがわかりました。


生協の組合員の皆さんと一緒にはじめた調査活動の中から「田尻地域田んぼの生きもの調査プロジェクト」が結成され、生きものが豊かな田んぼで生産されたお米に、全国で初めて「生きもの宣言マーク」を表示することを決めました。


今年は国連が定めた「国際生物多様性年」です。農業は人間の生存にとって必要な食料の生産を行うと同時に、地球上の多様な生きものの生息環境を保全します。このような環境保全型農業を一緒につくっていきましょう。




■「たじり田んぼの生きもの宣言マーク」が付くお米


たくさんの生きものを育むよう、地域全体で環境に配慮した農業に取り組んでいる宮城県田尻のお米に「たじり田んぼの生きもの宣言マーク」を付けます。 ※価格は3月2回のものです。


宮城ひとめぼれ(田尻)5Kg 無洗米宮城ひとめぼれ(田尻)5Kg 無洗米宮城まなむすめ5Kg


高台から見た田尻

高台から見た田尻