
東都生協に入ったのは、もう30年くらい前 特典を知ってすぐにグループ登録
一日3回、朝・昼・晩と食べる食事は、当たり前ですが、決して体を維持するためばかりではありません。目や舌を楽しませ、ひいては心を豊かにしてくれる生活の基本。けれど高齢者や障害者は、ときによって食材を用意するのがタイヘンだったり、調理するのが億劫になることがあります。そんな人のために、食事を定期的に提供しているのがグループ【道草】です。
代表の一宮さんに聞いてみると、設立は今から14年前の1994年。『東都生協には、その前から入っていて、もう30年くらいになるんじゃないかしら』。東都生協でも、福祉委員をはじめ、視覚障害者と協同するボランティアの会(やまびこの会)、ブロック運営委員などで活動していたそうです(※いずれも名称は当時)。そうした活動を通じて、助成金や、東都生協の食材が割引で利用できるなどの特典がある、東都生協のグループ登録制度を知り、グループ結成と同時に登録したといいます。
『彼女はね、困っている人をみるとほっとけないの』とメンバーのおひとり
そもそも会食サービスをはじめようと考えた理由を聞いてみると食事はとても大切だから』とアッサリ。そんな一宮さんを、『彼女はね、困っている人をみるとほっとけないの』とメンバーの方がほがらかにフォローしていました。
その言葉通り、グループ【道草】では会食サービスを行うかたわら、結成当初はご近所から使わない物などを集めて年に一回バザーやフリーマーケットを開催。それを発展させて後年はリサイクルショップを始め、その一方で誰もが気軽に立ち寄れるオープンサロン【道草】をスタートさせています。5年前の2003年には、それまでの活動を【コミュニティ・ネットワーク・ウェーブ】というNPO法人として集大成し、居宅介護支援や訪問介護まで活動の幅を拡充。
もちろん、それらすべての活動の中心はオープンサロン【道草】。『高齢の方や障害を持った方が、気の向いたときに立ち寄ってお茶を飲んだり、おしゃべりしたり…。社会の中でひとりぼっちにならないように』したいと考えて、ここを開設したのだと一宮さんは話していました。さらに最近は、子どもや若者もできるだけ迎えたいと思っているとのこと。高齢者の孤独死がマスコミで報じられ、若者が“誰も自分に注意を向けてくれない”と大きな事件を起こす昨今、こうした誰もが立ち寄れる場所があることは、とても意義深く感じられました。
また、一方的に“お世話する”のではないところもグループ【道草】の特徴。NPO法人【コミュニティ・ネットワーク・ウェーブ】の会報誌に寄せた一宮さんのコメントを読むと…。<【道草】は、参加する方みんなが主体的に関わる場。「何かをしてもらうこともあるけれど、私もできることをする」という相互扶助で、みんなが力を出し合い、参加する人の生き甲斐・意欲につながるといい>と書いています。実際、取材にお邪魔したときに同席した人はみなさん主体的で積極的。ご自分の意見をどんどん出していました。
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いちばんの悩みは、ボランティアのスタッフが集まらないこと
メンバーの発案ではじまったというワンちゃんとのふれあいサロン<ワンワン>のお話、「こんどはお月見の会をしたい」といった企画アイデアなど、取材の間にも活発な意見が飛び交うなごやかなオープンサロン【道草】。けれど、多くの福祉団体がそうであるように、ここも活動資金とボランティアのスタッフ不足という大きな悩みを抱えていました。『このオープンサロンも本当は土・日も開けたいんですが、スタッフが足りないので仕方なく、月〜金にしています』と一宮さんはとても残念そうに話していました。
みなさんは“ボランティア”と聞いて、どんな活動を思い浮かべるでしょう? 【道草】のボランティア活動は、オープンサロンでお茶を入れることから、会食会でお料理を手伝う、昼食会で手品や折り紙などの特技を披露する、さらには身体の不自由な方の送迎や、会報誌のパソコン入力など実にさまざま。もちろん活動資金の寄付、リサイクルショップに商品を提供することも大きな一歩です。できることからお手伝いしてみませんか。まずはオープンサロンをのぞいてみるのもおすすめです。
老若男女、障害者も子どもも含めてみんなの心のオアシスに
最後に、オープンサロン【道草】を中心に活動するNPO法人【コミュニティ・ネットワーク・ウェーブ】の主旨を引用しておきたいと思います。一宮さんの、口数は多くはないけれど、いつくしみに満ちたあたたかな想いが、きっとここに感じられるはずだから。
『【コミュニティ・ネットワーク・ウェーブ】は、障害のある人もない人も、高齢者も子どもも若者も、すべての人が家庭や地域の中で普通に日常生活を送り、支え合って暮らす社会(ノーマライゼーション)の実現をめざし、1994年に設立されました。高齢者・障害者の支援をはじめ、差別や偏見による人権の問題、家庭内での暴力の問題、環境保護に関わるリサイクルなど、さまざまな問題に取り組み、問題の解決に向けて努力を重ねています。不安の多い世の中において、心のよりどころを求めている多くの人達のオアシスになれることを願って活動しています。』
一宮さんと、【道草】メンバーの方々 |
【世田谷区駒沢の道草】誰もが気の向いたときに気軽に立ち寄れるオープンサロンは、同時にリサイクルショップにもなっています。 |
●結成/1994年
●登録人数/11人
| オープンサロン | 目的/地域のひとりくらしの方や、閉じこもりがちな方へ、ふれあいの場を提供します。月〜金曜日 午後1時〜7時 |
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| 昼食会 | 毎月第2・4土曜日 午前10時〜午後3時 |
| 夕食会 | 毎週火曜日 午後5時〜7時 |
詳しい内容は、http://www.ngo-npo.net/waveにアクセスしてください。













